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「最初はたまたまでしたけど…」ブローダーセンが川崎フロンターレで背番号「49」を背負う理由。「いまでは僕にとって…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Editor,Getty Images

スベンド・ブローダーセン
川崎フロンターレのスベンド・ブローダーセン【写真:編集部】



 昨季、目覚ましい活躍を見せたスベンド・ブローダーセンは、今オフに川崎フロンターレへの移籍を決断した。日本で6シーズン目を迎える新守護神候補は、言葉や文化の壁を越えながら、自身の居場所を築いてきた。強いこだわりを持つ背番号「49」とともに、川崎で新たなチャレンジに挑む。(取材・文:藤江直人)[2/2ページ]
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「ある意味で運命のように…」

川崎フロンターレ
新体制発表会見に出席したスベンド・ブローダーセン(後列右)【写真:編集部】

 サッカー選手である弟が、日本で開催された国際ユース大会に出場するために来日。活動の一環として等々力陸上競技場(現・Uvanceとどろきスタジアム)で行われた川崎のリーグ戦を観戦した。

「その圧倒的な雰囲気について話してくれて、それがきっかけで、私は日本のサッカーに興味を持つようになりました。ですから、今、このクラブでプレーできることは、ある意味で運命のように感じます」



 岡山からの加入が発表された川崎のクラブ公式ホームページでこんな思いを綴ったブローダーセンは、昇降格を経験した横浜FC、J1昇格と残留を経験した岡山とは異なる戦いへ早くも胸を躍らせている。

「優勝を目指すチームの一員になれたのは本当にうれしいし、ここで自分の力を見せたい。信頼できるチームメイトたち、そしてファン・サポーターと団結してスタジアムを要塞にしたいと思っています」

 昨シーズンの川崎はリーグ最多の総得点「67」を叩き出した一方で、J2へ降格したアルビレックス新潟、湘南ベルマーレに次ぐ総失点「57」と守備に不安を見せた。川崎の竹内弘明強化本部長が言う。

「彼のシュートストップは…」

スベンド・ブローダーセン

笑顔を見せるスベンド・ブローダーセン(左)【写真:Getty Images】

「彼のシュートストップはリーグでもトップクラスだと私は思っている。リーダーシップとコミュニケーション能力も非常に高い選手が、チームを後方で支えてくれるところにすごく期待しています」

 もちろんチーム内の競争を抜きにしてゴールマウスを守れない、という掟も理解している。

 背番号を「98」から「1」に変えた山口瑠伊、いわきFCへの期限付き移籍から復帰した早坂勇希、韓国出身のイ・クンヒョンで形成されるキーパーチームの雰囲気のよさをブローダーセンも笑顔で歓迎する。



「みんな自分のプレーに集中しながら、競争意識をものすごく高め合っている。練習初日からびっくりさせられたけど、そうしたメンタル状態は優勝するために絶対に必要なものだと思っているので」

 J3の福島ユナイテッドFCへ移籍したチョン・ソンリョン、引退してアシスタントGKコーチに就いた安藤駿介氏が紡いできた川崎の歴史をしっかりと頭に叩き込んだ。

 そのうえで「49」を介して夫人への愛を発信し続けるブローダーセンは「日本が大好き。自信がある。任せてください」と新たな戦いを心待ちにしている。

(取材・文:藤江直人)

【著者プロフィール:藤江直人】
ふじえ・なおと/1964年、東京都渋谷区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後の1989年に産経新聞社に入社。サンケイスポーツでJリーグ発足前後のサッカー、バルセロナ及びアトランタ両夏季五輪特派員、米ニューヨーク駐在員、角川書店と共同編集で出版されたスポーツ雑誌「Sports Yeah!」編集部勤務などを経て07年からフリーに転身。サッカーを中心に幅広くスポーツの取材を行っている。サッカーのワールドカップは22年のカタール大会を含めて4大会を取材した。

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