明治安田J1百年構想リーグ第1節が6日に行われ、横浜F・マリノスはFC町田ゼルビアと対戦し2-3で敗れた。開幕前にスタメン奪取への思いを強く話していたMF天野純だったが、この日はベンチスタート。途中出場から流れを変える役割は果たしたものの、チームの結果も相まって悔しさがあったはずだ。開幕スタメン落ちに本人が思ったこととは。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「『やっぱりマリノスは違うぞ』というところを…」
実際、この日のパフォーマンスを見ても、天野がディーン・デヴィッドやテヴィスら外国人選手の能力を発揮させるプレーができる点は誰もが認めるところ。そういうポジショニングのうまさやボールを扱う技術、ゲームを作る能力はピカイチだ。
だからこそ、ゴールという結果がついてくれば、大島監督も彼をより長い時間、起用するはず。18試合しかない百年構想リーグでそういう力を見せつけることが、先々につながってくると言っていい。
初戦黒星となったマリノスにしてみれば、ここから浮上のきっかけをつかまなければいけない。2月14日の次戦は昨季最終節で完敗した王者・鹿島アントラーズ戦だ。
2か月前の苦い敗戦を天野自身も忘れてはいない。次こそはスタメンの座を射止め、鹿島にリベンジを果たすこと。それが非常に重要なテーマとなってくるだろう。
「『やっぱりマリノスは違うぞ』というところをちゃんと見せないといけない。今日のようなゲームをやっちゃいけないと思うので、入りから圧倒できるようにできたらいい。
今回は開幕というのもあって、反応の悪さがすごく目立った。そこは集中力の問題なので、それを大前提にやっていかなきゃいけないと思います」
いち早く次の決戦に目を向けた天野。彼は鹿島撃破の切り札になれるのか。マリノスを前向きに変化させられるのか。
フィールドプレーヤー最年長のレフティの真価が今こそ問われる。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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