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J1 21時間前

「それが役割のひとつ」宮本優太が語る、昨年の浦和レッズに足りなかった部分。「監督だけの意見だけじゃなく…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images
宮本優太 浦和レッズ
浦和レッズ所属の宮本優太【写真:Getty Images】



 明治安田J1百年構想リーグ第1節が7日に行われ、浦和レッズはジェフユナイテッド千葉と対戦し、2-0で勝利した。アウェイでの開幕戦、そして6年ぶりの白星。だが、この一戦を特別なものにしたのは結果よりも内容だった。押し込まれる時間帯でも崩れなかった最終ライン。その背後には、宮本優太を軸にした細やかなコミュニケーションと、状況を読む力が確かに息づいていた。(取材・文:河治良幸)[2/2ページ]
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宮本が語る「昨年の浦和にとって足りなかった部分」

浦和レッズ サポーター
アウェイまで駆けつけた浦和レッズのサポーター【写真:Getty Images】

「彼らは非常に良いゲームをしてくれたと思います。もちろんミスは付き物だと思いますが、同じ組み合わせでプレーし続けることも重要だと考えています。ビルドアップの観点から見ても、非常に興味深い組み合わせ」

 宮本は「僕だけの力とか、ディフェンダーだけの力じゃなく、みんながいろいろなことを気にかけて、90分間プレーをしてくれたので、ゼロに繋がった」と強調する。

 厳しい状況でも根本と声をかけ合いながら、冷静に対応できたことを認めた。また、コーチングに関しては「それが役割のひとつでもあるので、そこはチームの役割を果たせてよかった」と語っている。

 外側から浦和を見てきて感じた“勝負弱さ”のところを改善するために、できることをやるという姿勢は京都から復帰した当初から示していた。それが開幕戦の成果となって表れた形だ。

 浦和にとって、開幕戦の勝利は6年ぶり。しかも昨シーズン勝率が低かったアウェイということもあり、この勝利の意味は大きい。



 宮本も「アウェイの開幕戦で、しっかり失点ゼロ。複数得点で勝てたのは、昨年の浦和にとって足りなかった部分だと思う。そこは昇格組のジェフさんが相手だからとかじゃなく、前向きに受け入れたい」と試合を総括した。

 試合前からキックオフの数分間にかけて、浦和のゴール裏から、通常はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)など国際大会で歌われる「赤き血のイレブン」が鳴り響いた。宮本はその点も踏まえて前向きに語る。

「昨年リーグ戦でも悔しい思いをして、クラブワールドカップでも悔しい思いをして。そういう気持ちはファン・サポーターからも感じますし、僕らとしても感じる部分があったので。その一歩に繋がる試合ができた」

 浦和にとって百年構想リーグは26/27シーズン前の準備期間ではなく、本気でアジアの切符を勝ち取りに行く大会だ。

 “ハイラインマスター”宮本は新たなディフェンスリーダーとして、最終ラインからチームを統率していく。

(取材・文:河治良幸)

【著者プロフィール:河治良幸】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。セガ『WCFF』の選手プロフィールを担当。著書に『勝負のスイッチ』『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』『サッカー番狂わせ完全読本ジャイアントキリングはキセキじゃない』がある。X:@y_kawaji

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【了】
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