清水エスパルスは14日、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第2節で京都サンガF.C.と対戦した。試合は1-1でPK戦に突入し、PK戦を1-3で落とした。開幕から2試合勝利がない清水だが、左インサイドハーフという新たなポジションを与えられた千葉寛汰は、覚醒の気配を漂わせている。(取材・文:榊原拓海)[2/2ページ]
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「清水エスパルスを引っ張っていく意志を示す」
FW岡崎慎司、MF鈴木唯人、そして北川航也――クラブの中心として輝きを放ち、日本代表にも名を連ねた選手たちが背負ってきた番号である。その重みを思えば、1試合の好パフォーマンスで満足するわけにはいかない。
だからこそ、次に求めるのは結果だ。「たかが1試合良いプレーをしただけ」と、千葉の自己評価は厳しい。「数字を残さないと、前線で試合に出続けることはできない」と思っているからこそ、21日に控えた第3節ヴィッセル神戸戦では、“清水の選手が奪ったゴール”としては、今季の第一号となる得点を狙っている。
「なんてことないって思う方もいると思うんですが、僕は結構大事だと思っています。自分がこのチームを引っ張っていく意志を示す、もしくは今年に懸ける思いを示すためにも、チームのファーストゴールを決めたいです」
そのポテンシャルに疑いの余地はない。清水ユース時代の高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ2021では、18試合で18ゴールを叩き込み、得点王に輝いたこともある。将来を嘱望され、トップチームに昇格したものの、その後はプロの壁に阻まれ続けてきた。
かつては突出した得点力を誇るストライカーだったが、今の千葉は点を取れる“だけ”の選手ではない。複数の役割を担いながら、なおゴールを求め続ける。その先にある覚醒の瞬間は、確実に近づいている。
(取材・文:榊原拓海)
著者プロフィール:榊原拓海
1996年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒。学生時代よりWEBメディアの編集業務にアルバイトとして携わり、2024年よりフリーランスとして活動。現在はサッカー専門新聞『エルゴラッソ』にて清水エスパルスを担当。同メディアを中心に、さまざまな媒体に寄稿している。
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