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J1 21時間前

「今は昨季じゃない」浦和レッズ、荻原拓也は言う「今季の流れは全然違う」。明らかに状態が上向いていると感じるわけ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images
荻原拓也 浦和レッズ
浦和レッズでプレーする荻原拓也【写真:Getty Images】



 明治安田J1百年構想リーグ・地域リーグラウンド第3節が21日に各地で行われ、浦和レッズは横浜F・マリノスと敵地で対戦した。昨季0-4の大敗を喫したチームに対し、この日の浦和は2-0でリベンジを達成。昨年と比較して大きな飛躍を見せているのが、開幕からフル出場を続ける荻原拓也だ。この試合でも左サイドバックとして浦和を大いに助けていた。(取材・文:元川悦子)[1/2ページ]
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「(前回の敗戦のことを言われるのは)すごいノイズ」

浦和レッズ対横浜F・マリノス
浦和レッズ対横浜F・マリノス【写真:Getty Images】

 第2次マチェイ・スコルジャ監督体制2年目だった2025年はJ1・7位に終わり、得点力不足に悩み続けた浦和レッズ。アウェイでもわずか3勝しかできず、内弁慶ぶりが大きな課題となっていた。

 しかしながら、2026年明治安田J1百年構想リーグでは、2月7日のアウェイ・ジェフユナイテッド千葉戦から白星発進。14日の敵地・FC東京戦は惜しくもPK負けを喫したものの、序盤2戦で着実に勝ち点4を稼いだ。

 そして2月21日の横浜F・マリノス戦。開幕アウェイ3連戦のラストであり、昨年10月18日に0-4の大敗を喫した宿敵ということで、絶対に勝利が欲しかった。

 ただ、4カ月前の苦い敗戦の受け止めは選手にとってまちまちだった。



 大卒2年目のDF根本健太のように「倍返ししたい」とリベンジに燃える者も多かった中、左サイドバック(SB)荻原拓也は「(前回の敗戦のことを言われるのは)すごいノイズ。今は昨季じゃないし、今季の流れは全然違う」と平常心を貫いた。

 それだけ今の流れに手ごたえを感じているということだろう。

 確かに荻原の状態は確実に上向いているようだ。

浦和レッズが示した“明らかな前進”

関根貴大
マリノス戦で先制ゴールをあげた関根貴大【写真:Getty Images】

 昨季はJ1・26試合に出場したが、スタメンは18試合のみ。6月のFIFAクラブワールドカップの6試合含めて長沼洋一に定位置を奪われるケースが多く、本職SBとして完全燃焼できたとは言えなかった。

 けれども、今季は開幕からフル出場。指揮官の中での評価も大いに上がっている模様だ。ゆえに、背番号26も自信を持って日産スタジアムのピッチに立つことができたと言っていい。

 前半はマリノスが積極的な攻めを仕掛けてきたため、浦和は手堅い守備からスタート。いい形でボールを奪って速く攻めるというシンプルな戦いを展開できた。

 今季から大卒新人のスピードスター・肥田野蓮治が攻撃陣を引っ張ってくれることもあり、アタッカー陣が「前へ前へ」という意識を前面に押し出しており、ゴールへの迫力が増している。それは明らかな前進ではないか。

 こうした中、荻原はマテウス・サヴィオと左のタテ関係を形成。お互いのタイミングを見ながら攻守両面のバランスを取っていた。



 対面にジョルディ・クルークスが陣取っていたため、守備に細心の注意を払わなければいけない状況ではあったが、そのこともしっかり頭に入れつつ、冷静にゲームを運んでいた。

 0−0で迎えた55分。浦和はいい形から先制点を挙げることに成功する。このシーンは、柴戸海が中盤でボールをカットしたところから始まった。

 渡邊凌磨が持ち上がり、肥田野を経て、左のサヴィオ、荻原へと渡った。ここで荻原は切り返して中央の肥田野にリターン。若きFWが中央で敵を引き付けて、再び荻原にボールを戻した。

 こうやっていい駆け引きをしているのを右SBの関根貴大が見逃さず、一目散にゴール前へ侵入。荻原はここにいいクロスを供給した。

 次の瞬間、関根は強烈なヘッドを放つ。これはGK木村凌也に防がれたものの、こぼれ球を右足で押し込み、ついに均衡を破ったのだ。

「SBって評価しづらいポジション」

荻原拓也 京都
京都サンガF.C.時代の荻原拓也【写真:Getty Images】

「自分があそこ(ペナルティエリア左外)にいたのが、一番の評価ポイントだったのかなと。前半からサヴィオとはいい関係を作りながらローテーションもしていた。ボールは出てこなかったですけど、続けようと意識していた。

 後半になってからはスペースができて、割と簡単に前進できるようになっていた。そういう流れからいいクロスを出せました。

 点を決めたのがタカ君ということで、『SBからSB』といういい形を作れたのもすごくよかった。SBって評価しづらいポジションで、90分通してやるべきことをやらなきゃいけない役割なんですけど、ああいう形を作れれば誰もが評価できるのかなと思います」

 荻原はそう語って安堵感を吐露したのだ。こうやって冷静に自己分析できるのも、昨季苦しんだ成果かもしれない。



 もともと荻原はダイナミックな攻め上がりが魅力の選手で、京都サンガF.C.にレンタル移籍していた2021〜22シーズンは特に驚異的な推進力で異彩を放っていた。

 曺貴裁監督も「当時のオギは若かったし、怖いもの知らずだった」と述懐したことがあったが、まさにイケイケの状態だったと言っていい。

 それから1度目の浦和復帰を経て、ディナモ・ザグレブでもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を経験するなど、前向きな方向に進んでいると見られたが、2025年の2度目の浦和復帰で壁にぶつかった。

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