
浦和レッズでプレーする荻原拓也【写真:Getty Images】
明治安田J1百年構想リーグ・地域リーグラウンド第3節が21日に各地で行われ、浦和レッズは横浜F・マリノスと敵地で対戦した。昨季0-4の大敗を喫したチームに対し、この日の浦和は2-0でリベンジを達成。昨年と比較して大きな飛躍を見せているのが、開幕からフル出場を続ける荻原拓也だ。この試合でも左サイドバックとして浦和を大いに助けていた。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「シチュエーション的にモチベーションはいらない」

アウェイまで詰めかけた浦和レッズサポーター【写真:Getty Images】
荻原は「自分のことを分析して、できないことをできるようにしたりとか、強みをしっかり伸ばすとかに取り組んだ」と語ったが、地道な努力を続けたのは間違いない。
その結果、昨夏のクラブW杯以降、スコルジャ監督の評価も少しずつ上昇。2026年序盤の活躍につながっている。マリノス戦含めて3試合フル出場というのは指揮官の信頼の証に他ならないだろう。
関根の先制弾の後、浦和は早川隼平が追加点をゲットし、2−0で勝利。マリノスにリベンジを果たし、アウェイ3連戦。勝ち点7でEASTの2位に浮上した。
百年構想リーグ優勝&AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)出場権獲得という大目標に向かって、チームも荻原も上昇気流に乗りつつある様子だ。
ただ、本当の戦いはここから。2月28日の次節は本拠地・埼玉スタジアムでの鹿島アントラーズ戦だ。
昨季J1王者とのホーム開幕戦ということで、5万人以上の大観衆が集まる見通しで、浦和にとっては今後を左右する大一番になる。
「本当に地に足をつけてやるしかない。シチュエーション的にモチベーションはいらないと思うし、今、自分たちがどうしてポイントを取れているのかをしっかり考えて、解像度を高めながらやることが大事。
1人1人の出力がもっと上がったら、もっといろんな側面が出てくると思う。見ている人が楽しめるような試合ができればいいですし、結果的にうまくいけばいいと思います」
背番号26をつける左SBは、努めて冷静に1週間後を迎えるつもりだ。
鹿島を撃破し、強い浦和を印象付けるべく、アカデミー生え抜きの男にはチームを力強くけん引していってほしい。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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