欧州では現在、多くの日本人選手が活躍し、サッカー日本代表の強化へとつなげている。しかし、なかには思ったような成長を見せられていない選手もいる。今回は、ヨーロッパの舞台でなかなか芽が出ない23歳以下の日本人選手を紹介する。※成績は16日時点の『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
DF:高井幸大(たかい・こうた)
生年月日:2004年9月4日(21歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
2025/26リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト
川崎フロンターレの下部組織で育った高井幸大は、日本サッカー界の次世代を担うセンターバックとして、これ以上ないスピードで階段を駆け上がってきた。
2023年に18歳でJ1デビューを飾ると、2024シーズンには早くも主力に定着。20歳の誕生日を迎えた直後には、サッカー日本代表デビューを果たした。
そのポテンシャルは世界も見逃さなかった。
2025年夏、プレミアリーグの名門トッテナム・ホットスパーに完全移籍。Jリーグから直接の移籍としては異例となる、580万ユーロ(約10億7300万円)という巨額の移籍金が動いた事実は、期待の大きさを物語っていた。
しかし、高井を待っていたのは、欧州の分厚い壁だった。
プレシーズンでの負傷により出遅れると、スパーズでは一度もピッチに立つことができず、冬にブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)へ新天地を求めた。
ドイツでは加入直後から起用されたものの、2月のフランクフルト戦では痛恨のミスを犯す。
ロングフィードへの対応を誤り、自らの失態から失点を許した。
追い打ちをかけるように、2月末からは筋肉系のトラブルで戦線離脱を余儀なくされており、現在も完全復帰には至っていない。
クラブがレンタル期間の延長を検討しているという報道もあり、その素質自体はドイツでも認められつつある。
しかし、1年前の今ごろ、多くのファンが描いていたのは「先輩たちを追い抜き、W杯の主役へ」という青写真だったはずだ。
2026年W杯を目前に控え、本来であれば代表の守備の要となっていてもおかしくない大器は、試練の時を過ごしている。

