欧州では現在、多くの日本人選手が活躍し、サッカー日本代表の強化へとつなげている。しかし、なかには思ったような成長を見せられていない選手もいる。今回は、ヨーロッパの舞台でなかなか芽が出ない23歳以下の日本人選手を紹介する。※成績は16日時点の『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
FW:福田師王(ふくだ・しおう)
生年月日:2004年4月18日(21歳)
所属クラブ:カールスルーエ(ドイツ)
2025/26リーグ戦成績:15試合3ゴール0アシスト
神村学園高等部時代、福田師王はまさに無敵の存在だった。
3年連続で全国高等学校サッカー選手権大会の優秀選手に選出され、3年次には得点王を獲得。驚異的な空中戦の強さから放たれるヘディングと、決定力の高さは、高校生離れしていた。
Jリーグを経由せず、ドイツの名門ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)へ直接加入した決断は、日本サッカー界の未来を明るく照らすものと思われた。
ボルシアMGのセカンドチームで経験を積み、2024年1月には19歳でブンデスリーガ1部デビューを果たす。
しかし、トップチームの分厚い壁に直面した。
2025/26シーズンはトップ定着に苦しみ、出場機会を求めて昨年夏にドイツ2部のカールスルーエにレンタル移籍を決断した。
新天地ではコンスタントに出場機会を得ているものの、その役割は限定的だ。
リーグ戦15試合出場のうち先発はわずか1回で、終盤20分ほどから投入される「切り札」としての起用が定着してしまった。
直近3試合で2ゴールを奪うなど、持ち前の決定力にようやく火がつき始めた兆しは見せている。
しかし、2部のクラブの控えというのが現状で、かつて期待された「日本代表のエース候補」としての合格点を与えるにはまだ早い。
ドイツに渡ったころは、パリオリンピック(五輪)に飛び級で招集されることも期待された福田。
着実に階段を上っているとはいえ、かつての「高校ナンバーワン」が真の意味で欧州を震わせるブレイクを果たすには、今の殻をもう一枚破る必要があるだろう。

