
横浜F・マリノスの井上太聖【写真:Getty Images】
前節、川崎フロンターレに敗れ、3連敗を喫した横浜F・マリノス。チームとして取り組んできたチャレンジを正解に変えるためにも勝利という結果が必要な状況だった。11試合でリーグワーストの20失点を許し、守備の建て直しが急務ではあるが、23歳のDF井上太聖は試合を重ねるごとに成長も実感しているようだ。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]
明治安田J1百年構想リーグ・地域ラウンド第12節
浦和レッズ 2-3 横浜F・マリノス
埼玉スタジアム2002
チームに生まれる良い雰囲気「この勝利を無駄にしないよう」
先制点を奪った山根陸を祝福する横浜F・マリノスの選手たち【写真:Getty Images】
「最初の時点で自分がさぼっていたというか、ボールが切り替わる瞬間に前に出ようとしたところで取られてという場面だったので、少し遅れちゃったなという部分があった。
けど、そこは最後まであきらめないことと、自分が全力で行くことによって相手のプレッシャーになるし、パギさん(朴一圭)も絶対助けてくれると思って、あきらめないで行った結果が良いシュートブロックに繋がったかなと思います」
実戦の中でしか得られないことを積み重ねていくことで、血となり、肉となっていくことだろう。
また、井上がこう語るようにミスをしてもこの日のマリノスはチーム全体でカバーし合っていたようにも思う。
自陣でボールをロストしても、朴がセーブでしっかりと対応したように、足がつってしまったジェイソン・キニョーネスが不在の間、井上がサイドバックからセンターバックにスライドし、カバーしたように、全員で補い合った。
「チームの雰囲気は本当にすごく良くなっていると思います。チーム全体の士気を上げるようなプレーはみんなできていると思うので、そういったところでチームに一体感が出ることはすごく良いことかなと思います」
指揮官が「きょうの勝利は大きかった」と語るように、勝利を持って反省できることが大きいのもそうだが、この成功体験を持続させていかなければいけない。
ゴールデンウイークで連戦が続く終盤戦、少しでも2026/27シーズンへ繋がる結果と内容を今後も重ねていきたいところだ。
「連戦が続くので、本当にここで良い準備をして、連勝できればどんどん上の順位が見えてくると思います。勢いが大事かなと思うので、この勝利を無駄にしないような準備と次の試合のパフォーマンスができればいいなと思います」
加入1年目ながらも最終ラインに欠かせない存在になっている23歳は、この日得たものも糧にし、自身のさらなる成長を誓った。
(取材・文:竹中愛美)
【著者プロフィール:竹中愛美】
1990年、北海道生まれ。Jリーグ開幕で世の中がサッカーブームに沸いていた幼少期、「入会したらヴェルディ川崎のボールペンがもらえる」の一言に釣られて地元のクラブでサッカーを始める。以降、サッカーの魅力に憑りつかれた日々を送ることに。ローカルテレビ局時代に選抜甲子園や平昌冬季五輪、北海道コンサドーレ札幌などを取材し、2025年よりカンゼンに所属。FWだったからか、この限られた文字数でも爪痕を残したいと目論むも狭いスペースの前に平伏す。ライターとして日々邁進中。
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