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J1 3時間前

「昨年だったらできていたのかな」サンフレッチェ広島、鈴木章斗がもがく中で見つめ直した原点。「それを忘れずにやれば…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
サンフレッチェ広島の鈴木章斗
サンフレッチェ広島の鈴木章斗【写真:Getty Images】



 今季湘南ベルマーレから鳴り物入りで加入し、サンフレッチェ広島で背番号「10」を背負う鈴木章斗。得点が伸び悩む中で迎えた一戦で、もがきながらも途中出場で結果を残し、チームに貴重な先制点を呼び込むアシストを記録した。苦しみの中でも前を向き続ける姿勢で、確かな存在感を示し始めている。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]

「まだまだ課題は沢山」

ブラックバーンFW大橋祐紀
現在ブラックバーンでプレーする大橋祐紀【写真:Getty Images】

「最近、スタメンから外れていましたけど、ガウル監督からは『楽しんでやれ』と昨日言われたので、それを意識して後半からプレーしました。

 攻撃の部分で僕自身がなかなかいいリズムを作れていないと感じていたので、それを見直しましたし、守備のところから入ろうという気持ちでやりました。



 ただ、スローインの場面でも、受けて失ったシーンがあったし、そういうところはマイボールにしなきゃいけない。(湘南にいた)昨年だったらできていたのかなと思うし、まだまだ課題は沢山ありますね」と本人は1−0の勝利に貢献したことに満足せず、ここからさらに調子を上げていこうとしている。

 そもそも湘南から広島へ移籍したのはは、自分自身をもう一段階飛躍させるためだった。

 同じルートで海外移籍のチャンスをつかんだ大橋祐紀や田中聡のように、鈴木自身もここでステップアップして、大舞台に飛び出したかったからだ。

鈴木章斗が見据えるその先の未来

サンフレッチェ広島FW鈴木章斗
サンフレッチェ広島の鈴木章斗【写真:Getty Images】

 目下、広島がWEST地区で中位にいることもあり、この百年構想リーグは思惑通りに物事が進んでいないかもしれない。

 しかし、チャンスをつかんで一気に高い領域に上り詰める湘南時代の盟友・鈴木淳之介の姿を目の当たりにして、鈴木も「自分もいつか必ずそうなれる」と信じているはずだ。



 この特別大会は残りわずか。名古屋グランパスが10日に京都サンガF.C.を下したことで、5位・広島に優勝の可能性はなくなったが、少しでも上の順位を目指して、来季に向けて基盤を固めていくしかない。

 鈴木もゴール数を伸ばして勝負の26/27シーズンを迎えることが肝要だ。

 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の後に発足する次の日本代表入りを目指して、ポテンシャルの高い点取り屋にはこれを機にグングン成長してほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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【了】
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