W杯メンバー発表が迫るサッカー日本代表【写真:田中伸弥】
FIFAワールドカップ2026(W杯)に臨むサッカー日本代表のメンバーが15日(金)に発表される。果たして、メンバーには誰が選ばれるのだろうか。一足先に、長年に渡り日本代表を現場で取材し続けるショーン・キャロル氏がW杯メンバーを選んだ。(取材・文:ショーン・キャロル)[1/3ページ]
森保一監督を悩ませる26人のメンバー選考

サッカー日本代表の森保一監督【写真:田中伸弥】
15日金曜日、森保一監督は、この夏カナダ、メキシコ、アメリカで開催されるFIFAワールドカップ北中米大会で優勝を狙えると信じる26人のメンバーを発表する。
その発表を前に、私はペンと紙を手に取り、かなり悩みながらも、「もし自分がサムライブルーの指揮官なら誰を連れて行くか」というテーマでリストを作成した。
まず最初に言っておきたいのは、この作業に関しては森保監督に全く同情せずにはいられないということだ。
しかも、その理由はひとつではない。今回のメンバー選考は決して簡単ではない。
第一に、今の日本代表には本当に豊富なタレントが揃っている。ほぼ全ポジションに複数の選択肢があり、多くの選手が欧州主要リーグの最高レベルで活躍している。
さらに厄介なのがコンディション面だ。本来なら主力になるべき選手たちの中には、100%どころか万全には程遠い状態の選手もいる。
そして新たな負傷者が毎週のように増えている。
加えて、紙の上では魅力的に見えるメンバー構成と、実際に数週間にわたり世界最高峰の大会を戦うグループとして機能するかどうかは別問題だ。
性格、スキルセット、経験値、そのバランスをどう整えるかという難題もある。
そうした前提を踏まえたうえで、私の選ぶメンバーを紹介する。
信頼できる選手を重視。守備陣と両翼に見える選考基準

サッカー日本代表の植田直通【写真:田中伸弥】
GK陣に関しては、それほど悩む必要はなかった。ほぼ自動的に決まったようなものだ。
鈴木彩艶は明確に正GKとしての地位を確立している。
早川友基は非常にハイレベルな控えであり、小久保玲央ブライアンも、もし日本が極めて稀な「第3GKを起用しなければならない状況」に陥ったとしても、十分に対応できる資質を備えている。
谷口彰悟と渡辺剛は、この1年での安定感によってレギュラーとして定着している。
そして伊藤洋輝も、コンディションさえ維持できれば、負傷から復帰した今、3バックの一角を担うハイレベルな選択肢だ。
もし伊藤が間に合わなかった場合でも、鈴木淳之介は代表の舞台に見事に適応しており、十分に代役を任せられる存在だろう。
また植田直通は、鹿島アントラーズを再びJリーグの強豪へと押し上げる上で重要な役割を果たしており、その経験値、フィジカル、精神的なタフさは頼りになる。
全員のコンディションが良好なら、日本が1か月後にテキサスでオランダ代表と対戦する際、堂安律と中村敬斗がスタメンの両翼に入るのは間違いない。
そしてそのバックアップとして、信頼できる2人を選んだ。
菅原由勢は攻撃的な選手だが、守備面でも十分に責務を果たせる。
一方の相馬勇紀は、異なるタイプの推進力と突破力をチームにもたらしてくれる。
加えて、ミドルシュートやフリーキックでも脅威になれるはずだ。
フレッシュさと大胆さ。“確定枠”以外で選んだのは…

サッカー日本代表の佐藤龍之介【写真:田中伸弥】
純粋にサッカー面だけを考えれば、中盤の選考は比較的スムーズだった。
佐野海舟と鎌田大地は中盤で非常に優れたコンビを形成しており、田中碧もリーズ・ユナイテッドで大きく成長を遂げた。
藤田譲瑠チマのことは評価しているが、代表ではまだ十分なものを示せていないと考える。
そしてW杯の舞台であれば、私は守田英正をスタメン起用することに何の迷いもない。
三笘薫は、先週末にブライトンで負った負傷が深刻でないことを願うばかりだが、森保ジャパンでも、“キャロルジャパン”でも、どんなチームでも真っ先に名前を挙げるべき存在だ。
久保建英か伊東純也のどちらが先発になるかは、コンディションや相手によって変わるかもしれない。
しかしどちらにせよ、2列目から大きな脅威を与えられることは間違いない。
この3人の“確定枠”以外にも候補は無数にいるが、私は佐藤龍之介を選んだ。おそらく海外組より彼を見る機会が多いことも影響している。
FC東京のアタッカーは、良い意味でのフレッシュさ、自信、そして冷静さを兼ね備えている。
また、欧州組ほど相手に研究されていないという点もあり、途中出場から何かを起こせる“ジョーカー”として信頼できると感じている。