
W杯、衝撃だったメンバー落選【写真:Getty Images】
各国のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のメンバー発表が始まった。過去の大会では、W杯が初招集というサプライズもある一方で、スター選手が外れるという「衝撃の落選」もある。今回は、過去の大会で世界を驚かせたW杯のメンバー外のケースを紹介する。[2/5ページ]
FW:エリック・カントナ(元フランス代表)

フランス代表FWエリック・カントナ【写真:Getty Images】
生年月日:1966年5月24日
落選したW杯:1998年大会
代表通算成績:45試合20得点3アシスト
エリック・カントナは、名門マンチェスター・ユナイテッドの歴史に名を残すレジェンドとして知られている。
アクロバティックなシュートや華麗なリフティングでのコントロールなど、豪快さと繊細さを併せ持つ稀有なストライカーだった。
その類まれな才能に疑いの余地はないが、驚くべきことにFIFAワールドカップ(W杯)とは一度も縁がなかった。
カントナが一度もW杯に出場できなかったのはタイミングと素行の問題が大きい。
1987年に21歳でフランス代表デビューを飾ったが、当時の監督だったアンリ・ミシェルに暴言を吐いたことで早々に構想外に。
同監督の解任後に代表復帰を果たしたが、当時のフランス代表はW杯の欧州予選で苦戦を強いられて1990年大会と1994年大会の出場を逃した。
1998年大会は自国開催だったこともあり予選を戦わずしてW杯の出場が決まっていた。
しかし、カントナが1995年1月にクリスタル・パレスのサポーターに対してカンフーキックを見舞う暴挙に出たことで9ヶ月の出場停止処分を受けると、彼が不在の期間にフランス代表はジネディーヌ・ジダンを中心としたチームが完成した。
カントナという圧倒的なパーソナリティを持つ選手をより若いチームに入れることは難しく、エメ・ジャケ監督は暴力事件以降に再び招集することはなかった。
構想外となったことでモチベーションを失ったカントナは、1997年夏に30歳という若さで現役引退を決断。自国開催のW杯の1年前に自らスパイクを脱いだ。