
サプライズ招集された後藤啓介&塩貝健人【写真:Getty Images,田中伸弥】
15日、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に挑むサッカー日本代表メンバー26人が発表された。森保一監督が選手を読み上げる中、25人目に「塩貝健人」、26人目に「後藤啓介」が呼ばれ、メンバー発表を終えた。同監督が選出した若きストライカー2人は、どのような成績を残し、どのようなプレーが評価されたのか。
塩貝健人、後藤啓介がサプライズ選出!
サッカー日本代表のキャップ数が少ない塩貝健人と後藤啓介が選出され、当然記者はこの2人についての質問を飛ばした。
「この1シーズンを見ただけでも、かなり成長しているなという印象がある。成長曲線を見た時に、このW杯を経験する中で、期間中もさらに成長してチームの力になってもらえるのではないかと。今と未来への期待も込めて選んだ。」とコメントした。
この言葉通り、彼らの成長スピードはすさまじかった。
まず、両者の成績から見てみると、塩貝については前所属のNECナイメヘンでリーグ戦12試合7得点。現在所属のヴォルフスブルクではリーグ戦11試合1得点を記録し、3月に初めてA代表デビューを果たした。
一方、後藤はシント=トロイデンVVでリーグ戦(プレーオフも含む)35試合11得点7アシストをマーク。昨年の11月に初招集を受け、3試合に出場している。
2人は同じFWを本職としているが、特徴は分かれている。
前者は、所属クラブでのゴールを全て45分以下の出場時間で決めており、少ないチャンスの中でも結果を残すことができる。また一瞬のスピードを生かした動き出しにも長けている。
また、初出場となったスコットランド代表戦では、わずか12分と短い時間だったが、好印象を与える働きぶりを見せていた。
逆に後者は、ゴール前での嗅覚はもちろん、191㎝の体格を生かしたポストプレーがストロングポイントだ。
3月に行われたスコットランド代表戦では、何度も体を張ってボールを収めていた。また、一列下がった位置でパスを受け、自ら攻撃を組み立てる動きも見られた。
森保監督はこれらのプレーを評価して、26人のメンバーに選んだのだろう。
ただ、今回の日本代表には両者のストロングポイントを兼ね備えた上田綺世がいることを考えると、2~3番手であることは確か。
また、森保監督が「最後の最後に入ってきた選手で、経験値という部分で言えば、他の選手を選んでいてもおかしくないですし、実力的にも同等の選手はいるので、別の選択肢があってもおかしくなかったと思う」とコメントしており、メンバー内でも序列が高くないことは間違いない。
ただ、短時間で得点を奪える塩貝と身長を活かした空中戦が期待できる後藤を“ジョーカー”として切り札に入れておくことは、同監督のプランの中にあるのかもしれない。
滑り込みでW杯行きを決めた若きストライカーらは、本大会で勝利に貢献できるのか。
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