
2026/27シーズンから北海道コンサドーレ札幌への加入内定が決まっている梅津龍之介【写真:Getty Images】
法政大学の現役大学生でありながら、特別指定選手としてJリーグで着実に出場機会を伸ばしている北海道コンサドーレ札幌の梅津龍之介。梅津が出場した試合は5戦全勝。19年ぶりの7連勝を記録した札幌の浮上曲線と歩調を合わせるように、その存在はチームに大きな力をもたらしている。5月16日の福島ユナイテッドFC戦は梅津にとって、地元・福島への凱旋となる特別な一戦でもあった。(取材・文:黒川広人)[2/2ページ]
明治安田J2・J3百年構想リーグ・地域ラウンド第17節
福島ユナイテッドFC 0-3 北海道コンサドーレ札幌
とうほう・みんなのスタジアム
今なお、心に残る記憶「満男さんや柴崎さんのように何かしらの形で関われたら…」

福島凱旋を白星で飾り、チーム内で流行っている「梅ちゃんポーズ」を披露する(写真左から)梅津龍之介、大﨑玲央、堀米悠斗、大森真吾【写真:Getty Images】
「小学校の入学式もなくなりましたし、ご飯も限られたものしか食べられなかったです。震災直後は避難所生活が続いて、放射線の測定もありましたし、当時は本当にわからないことだらけでした」
今なお、その経験は心に残っている。
「今は自分のいた地域はある程度復興していますけど、東北の沿岸部ではまだ復興していない地域もあります。自分もプロになって、少しずつ稼げるようになったら、そういった方面でも何か力になりたいと思っています。
鹿島(アントラーズ)時代には東北出身の(小笠原)満男さんや柴崎(岳)さんが、いろんな活動をされていたのも見てきたので、自分も先輩方のように何かしらの形で関われたらという思いです」
偉大な東北出身の先輩たちが見せてきたように、梅津自身もまずはピッチ上でその想いを示していく覚悟だ。
「今日の福島戦でのプレーもそうですけど、自分のプレーから何かを感じてくれる人もいると思うので、そんな人々にしっかりと届くように頑張りたいと思います」
そして、大学との両立を続けながら、梅津の視線はしっかりと次を見据えている。
「大学との兼ね合いもありますが、8月の開幕からスタメンを狙っています。1年を通して、札幌がJ1に行くために力を発揮したいと思っているので。ただ、どんな立場でも自分にできることをやるだけです」
福島凱旋の一戦を白星で飾った梅津。頼もしき赤黒の戦士は、これからも自らのやるべきことを愚直に積み重ねていく。
(取材・文:黒川広人)
【著者プロフィール:黒川広人】
北海道出身。大学卒業後、フジテレビで番組制作を担当。2018年よりDAZNにてJリーグ関連の番組制作に携わる。2022年からは株式会社dscに所属し、Jリーグ、Jクラブ、WEリーグをはじめとする各種スポーツ団体の映像ディレクション業務を担当。また、地元・北海道を中心に学生年代の取材活動も精力的に行う。
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