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「優勝するためには…」FC町田ゼルビア、昌子源が見た今季の成果と課題。「鹿島みたいな相手に」勝つために必要なこと【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Noriko NAGANO
FC町田ゼルビア、昌子源
FC町田ゼルビアの昌子源【写真:Noriko NAGANO】



 明治安田J1百年構想リーグを戦い抜いたFC町田ゼルビアにおいて、キャプテンの昌子源は攻守両面でチームを支え続けた。33歳となった今季もフル稼働を続けるベテランは、勝利の裏で見えた課題とともに、次なるシーズンへの確かな手応えを口にしている。(取材・文:元川悦子))[2/2ページ]

「優勝するためには…」

FC町田ゼルビア、昌子源
FC町田ゼルビアの昌子源【写真:Noriko NAGANO】


「僕らの守備はACLEにおいても、Jリーグにおいても感覚的にはある程度、よかったと思うんです。だけど、優勝するためには攻撃力かなと。そこは今季すごく感じたところ。個人の質をもう一段階、二段階上げないと、鹿島みたいな相手に勝てないですね」と相馬も課題を口にしたが、昌子も似たような感想を抱いたという。

「この試合も最後、ちょっと押し込まれてしのぐ形になりましたけど、1点を守り切るという展開は望ましくない。僕ら後ろの人間からしたら、やっぱり2〜3点は取ってほしいですね。

 80分に(中山雄太のハンドの疑いがあり)VARが入りましたけど、ああいう事故が点になったらもう防ぎようがない。だからこそ、2点3点と取っていかないといけない。そこは26/27シーズンに向けた課題ですね」

 最終的に1−0で守り切り、勝ち点3を上積みできたものの、それだけで満足していたら、J1制覇・ACLE制覇という大きな目標には辿り着けない。その事実を百戦錬磨のキャプテンは痛感しているからこそ、あえて厳しい発言をしたに違いない。

「西地区のチームが入って…」

FC町田ゼルビア、昌子源
FC町田ゼルビアの昌子源【写真:Noriko NAGANO】


「これでEASTの試合が終わって、残りは順位決定戦の2試合。26/27シーズンは僕にとっても結構楽しみですね。西地区のチームが入って町田がどういう戦いができるのかというのがあるから。

 そのためにもラスト2試合で積み上げられるものは積み上げていきたい」とも昌子は語ったが、8月開幕の新シーズンはこの半年間、対戦のなかったヴィッセル神戸や名古屋グランパスなど、新指揮官が率いるチームとしのぎを削ることになる。

 町田はAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に参戦が決まっているため、再び過密日程を強いられるだろうが、そこでも今以上のタフさを見せつけ、リーグとアジアを両獲りできれば、昌子自身も30代半ばでさらなる進化を実証できる。

 その布石を打ったという意味で、今年のハーフシーズンは大きな意味があったのではないか。

 日本代表から遠ざかってすでに5年という時間が経過してはいるものの、彼はまだまだ成長の歩みを止めることはない。絶対的なリーダーとして、これからも町田を牽引し続ける存在であることが求められる。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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