サッカー日本代表に約3年半ぶりに復帰した吉田麻也【写真:編集部】
FIFAワールドカップ2026(W杯)開幕まで2週間余りとなる中、日本代表は5月25日、千葉県千葉市のJFA夢フィールドで国内合宿をスタートさせた。今回大きな注目を集めたのが、31日のアイスランド戦に向けた追加招集選手として、前回のカタールW杯以来、およそ3年半ぶりに代表復帰した吉田麻也の存在だ。
吉田麻也が約3年半ぶりの代表復帰で示した覚悟
鎌田大地の不参加を受けて招集された吉田麻也は、久々の代表活動となる中で、「お客さんとして来ているわけじゃない」と強い覚悟を口にした。
「このチームがワールドカップで勝つ可能性が1ミリでも1%でも上がるように、自分の持っているものを1つでも多くチームに伝えていきたいなと思います」
前回のカタールW杯では日本代表のキャプテンを務めた37歳のベテランは、自身の役割を“経験の継承”だけに限定していない。もちろん、若手への助言や精神面での支えも期待されるが、本人はあくまで“戦力”として全力を尽くすつもりだ。
今回の招集については、森保一監督から直接電話で要請を受けたという。指揮官からは「これまで日本サッカーに貢献してくれたことへの感謝」とともに、「チームに経験を伝えてほしい」と伝えられた。
一方で、吉田自身は招集を即決したわけではなく、「ワールドカップの準備の邪魔になるんじゃないか」という葛藤もあったと明かす。
それでも、長谷部誠コーチらとも話し合い、「自分にできることはまだあるんじゃないか」という思いが、再び日の丸を背負う決断につながった。
この日行われた初日のトレーニングでは、長友佑都とともにウォーミングアップからチームを盛り上げる姿が印象的だった。
現在の代表については、「みんなうまくて速い選手が多い」と評価しつつ、「昔よりおとなしい。うるさい選手があまりいない」と、自身がいたときと比べて、チームの変化も感じ取っている。
だからこそ、吉田がもたらす価値はプレー面だけではない。W杯という極限の舞台を経験してきた選手だからこそ伝えられる“覚悟”がある。
「僕は来たからには全力でバシバシ行きたいなと思っているので、僕はあした怪我して引退してもいいと思っているくらいの覚悟で来ている」
その言葉には、日本代表を強くしたいという強い思いが滲む。
8大会連続8度目のW杯へ向かう森保ジャパン。ベスト16の壁を越え、その先の頂点を目指す戦いの中で、吉田の存在がチームに与える意味は決して小さくない。
(取材・文:竹中愛美)
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