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コラム 13時間前

イタリアで監督大移動の可能性!? コンテが代表、ではナポリの指揮官は? 混迷を極める現状を整理【コラム】

アントニオ・コンテ
イタリア代表監督就任の噂があるアントニオ・コンテ【写真:Getty Images】



 アントニオ・コンテの退任によって、イタリアサッカー界が大きく揺れている。SSCナポリの次期監督問題だけではない。コンテにはイタリア代表監督就任の可能性が浮上し、その影響でアタランタやミランまで巻き込んだ“監督大移動”が始まろうとしている。サッリ、アッレグリ、マンチーニ、さらにはグアルディオラ待望論まで――。混迷を極めるイタリアサッカー界の現状を整理する。(文:佐藤徳和)[1/2ページ]

1ヵ月前には退任の意思を示していた

 SSCナポリのアントニオ・コンテ政権が、今シーズン限りで終止符を打つこととなった。

 コンテ監督は25日に本拠地スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われた、今季のセリエA最終節のウディネーゼ戦後、記者会見に臨み、今シーズン限りでの退任を発表した。

 SSCナポリの会長、アウレリオ・デ・ラウレンティイスとともに会見場に姿を現したコンテはこう語った。

「私は一つの点で失敗した。皆を団結させることができなかった。環境の結束なくして、戦うことはできない。あちこちに多くの“有害な空気”が広がっているのを見た。それを撒き散らしている者たちは負け犬だ。

 1ヵ月前、私は会長に面会を求め、自分の決断を伝えた。自分では物事を変えられないとわかった時、私は身を引くことを選ぶ。私にこのチームを率いる機会を与えてくれた会長に感謝している。ナポリにはあらゆる幸運を祈っている。特にファンのために」

 さらに、今後の去就についても語った。

「ただの噂が話されているだけだ。イタリア代表については、以前に『もし自分が連盟(FIGC)会長なら、候補者の中にコンテの名前も入れるだろう』と発言しただけである。しかし、今の私は自分の将来について何もわかっていない。立ち止まって休む可能性だってある」

 コンテは、2024年6月5日、年俸600万ユーロ(約11.1億円)にボーナスが加わる3年間の契約をクラブと締結。1年目の24/25シーズンは、インテルとのデッドヒートを制し、ナポリに4度目のスクデットをもたらした。

 今季は、連覇こそ逃したものの、すでにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得て、スーペル・コッパのタイトルも獲得。2年間の指導で、2つのタイトルを置き土産にナポリの地を去る。


会長とのわだかまりはなし

 コンテはナポリの出身ではないが、ティレニア海側のナポリに対し、その逆に位置するアドリア海側のバーリの生まれだ。コンテとナポリの街の人々は、強いシンパシーを抱いていた。

 同じ南部人とあって、ナポリは、このバーリの名将を熱烈に迎え入れ、そしてコンテも、セリエA制覇という形で、彼らの声援に答えている。

 1年の契約を残しての退任となるが、デ・ラウレンティイス会長とコンテの間にわだかまりは一切ない。17日に行われ、3-0で勝利していたピサSC戦終了後の会見で、コンテはこのように述べていた。

「デ・ラウレンティイス会長とは友情に基づく関係で結ばれている。彼は私の考えを理解しているし、来季に何が起ころうとも、共に状況を整理していくつもりだ。私が去る時には、しっかりとした土台を残して去りたい」

 イタリア紙『コッリエーレ・デッラ・セーラ』によると、コンテは18日夜、ナポリ市庁舎のサン・ジャコモ宮を訪問。ナポリ市のガエターノ・マンフレーディ市長を訪れ、別れの挨拶を行ったものとみられる。関係各所への挨拶回りを開始し、その第一歩として市長を訪ねた模様だ。

 そして、その後任の第一候補は、この1週間で大きく変わった。


当初はサッリが有力候補だったが…

 当初、後任筆頭候補は17/18シーズンまでの3年間にわたってSSCナポリを指揮し、現SSラツィオの監督であるマウリツィオ・サッリであった。

『ラ・ガッゼッタ・デッロ・スポルト』によると、SSCナポリは、サッリに対し、すでにオファーを送った模様。その内容は、3年目のオプションが付く2年契約、年俸約350万ユーロ(約6.5億円)にボーナスが加わる条件を提示したようだ。

 サッリは、SSCナポリを指揮した3年目の17/18シーズンに91もの勝ち点を積み重ねたが、優勝したユヴェントスがそれを上回る95もの勝ち点を獲得したため、優勝には手が届かなかった。だが、指揮した3年はいずれもCL出場権を獲得している。

 そのサッリは、現地時間27日、SSラツィオとの契約を双方合意のうえで解除。しかし、次なるクラブの候補は、当初言われていたSSCナポリではなく、アタランタだ。

 ベルガモの主要メディア『L’Eco di Bergamo』によると、6月の第一週にも、「コマンダンテ(イタリア語で指揮官、サッリの別称)」がアタランタの新監督に就任される可能性があるという。

 このため、当初はサッリの“対抗馬”と目されていた、マッシミリアーノ・アッレグリが、ミランの監督を解任されたこともあり、最有力候補に浮上。デ・ラウレンティイス会長がかねてから高く評価している指揮官である。

 さらに、ボローニャFCのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督も、SSCナポリの次期監督候補の一人に挙がっている。昨季に、チームをコッパ・イタリア制覇に導き、近年、評価を高めてきた監督の一人だ。

 また、元イタリア代表監督のロベルト・マンチーニや現サッスオーロ指揮官のファビオ・グロッソの名前も挙がっている。サッリがSSCナポリの指揮官に復帰する可能性が限りなく低くなったことで、クラブ人事を巡る問題は、混迷を極めてきたようだ。

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