FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎える。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会には、果たしてどのような選手たちが参戦するのだろうか。今回は、9大会連続18回目の出場となるメキシコ代表の招集メンバー26人と基本フォーメーションを紹介する。※成績は6月10日時点。[4/6ページ]
ミッドフィルダー
エドソン・アルバレス(背番号4)
生年月日:1997年10月24日(28歳)
所属クラブ:フェネルバフチェ(トルコ)
25/26リーグ戦成績:12試合0ゴール1アシスト
代表通算成績:99試合7ゴール2アシスト
今回で3度目のW杯となる経験豊富なボランチで、自国開催W杯でメキシコ代表のキャプテンマークを巻くリーダー。ウェストハムでの活躍を経て、昨年夏にトルコの強豪フェネルバフチェに加入した。今年2月に膝を負傷し長期離脱となり、5月に復帰したばかりだ。屈強なフィジカルを活かしたボール奪取でピンチの芽を摘むだけでなく、チャンスがあれば全速力で走り、ゴール前に顔を出すことができるメキシコ代表のキーマン。
エリック・リラ(背番号6)
生年月日:2000年5月8日(26歳)
所属クラブ:クルス・アスル
25/26リーグ戦成績:33試合1ゴール0アシスト
代表通算成績:25試合0ゴール0アシスト
中盤の底で抜群の強度を誇る、メキシコのボールハンター。危機察知能力の高さと獰猛な球際の強さが最大の武器だ。ガシガシと相手の攻撃の芽を潰すだけでなく、ボールを奪ったあとは簡単に失わないキープ力があり、味方へシンプルにつなぐ配球の質も高い。昨年9月の日本代表戦以降、代表の全試合で起用されていることからも、アギーレ監督の信頼のほどがうかがえる。強豪との中盤の潰し合いに不可欠なフィルターだ。
ルイス・ロモ(背番号7)
生年月日:1995年6月5日(30歳)
所属クラブ:チーバス・グアダラハラ
25/26リーグ戦成績:26試合1ゴール2アシスト
代表通算成績:63試合4ゴール6アシスト
攻守のすべてをハイレベルにこなす、メキシコが誇る盤石のマルチロール。大柄な体格を活かしたフィジカルの強さだけでなく、状況判断が優れており、適切なポジショニングで相手の攻撃を食い止める。最終ラインに引いてパスを受けてから前線にフィードという形も得意。機を見た前線への鋭い攻撃参加から決定機に絡むこともある。所属するチーバスではキャプテンを務めている。短期決戦のW杯において、ピッチ上のバランスを整えるインテリジェンスに期待がかかる。
アルバロ・フィダルゴ(背番号)
生年月日:1997年4月9日(29歳)
所属クラブ:ベティス(スペイン)
25/26リーグ戦成績:9試合1ゴール0アシスト(ベティス)
代表通算成績:4試合0ゴール0アシスト
レアル・マドリードのカンテラ育ち。スペインの世代別代表経験もあるが、トップ昇格は果たせず、2021年冬にメキシコのクラブ・アメリカに加入した。正確無比なパスワークと密集地帯を滑らかにすり抜ける極上のターンで攻撃のタクトを振るう。5年間のメキシコ在住を経て帰化が認められ、今年3月に念願のメキシコ代表デビューを果たした。クラブレベルでは、今年1月にベティスに加入し、スペイン復帰を果たしている。
オルベリン・ピネダ(背番号17)
生年月日:1996年3月24日(30歳)
所属クラブ:AEKアテネ(ギリシャ)
25/26リーグ戦成績:31試合5ゴール2アシスト
代表通算成績:92試合12ゴール10アシスト
2016年に20歳の若さでA代表デビューを飾ったMF。クルス・アスルで注目を集めたあと、2022年1月に加入したスペインのセルタでは適応に失敗し評価を落とすが、その後AEKアテネへの移籍で復活。ギリシャの名門で中盤のタクトを振るう。攻撃を組み立てるだけでなく、後方から前線へ飛び出して果敢にゴールを狙う。愛称の『エル・マゴ(魔術師)』が示す通り、卓越したテクニックと戦術眼を誇る。
オベド・バルガス(背番号18)
生年月日:2005年8月5日(20歳)
所属クラブ:アトレティコ・マドリード(スペイン)
25/26リーグ戦成績:12試合0ゴール1アシスト(アトレティコ・マドリード)
代表通算成績:6試合0ゴール0アシスト
アメリカ・アラスカ州生まれ、15歳でMLSデビューを飾った天才MF。アメリカの世代別代表を経て、24年にルーツであるメキシコへ国籍を変更した。シアトル・サウンダースで驚異的な運動量と冷静なゲームメイクを披露し、今年2月にスペインの名門アトレティコ・マドリードへ移籍。抜群の危機察知能力と高いインテンシティを誇るボックス・トゥ・ボックスの現代型ミッドフィールダーであり、自国開催の舞台で一気に世界的なブレイクを狙う。
ヒルベルト・モラ(背番号19)
生年月日:2008年10月14日(17歳)
所属クラブ:ティフアナ
25/26リーグ戦成績:17試合6ゴール1アシスト
代表通算成績:8試合0ゴール1アシスト
今大会全1248人の登録選手の中で「最年少」となる17歳の超新星。ティフアナで15歳のトップデビューとリーグ最年少ゴールを記録した、メキシコのサッカー史を塗り替え続ける神童だ。圧倒的なアジリティと巧みなドリブル、広い視野だけでなく、今季国内で6発を挙げた決定力も一級品。バルセロナら欧州メガクラブのスカウト陣が熱視線を送る中、世界の度肝を抜く準備はできている。
ルイス・チャベス(背番号24)
生年月日:1996年1月15日(30歳)
所属クラブ:ディナモ・モスクワ(ロシア)
25/26リーグ戦成績:4試合0ゴール0アシスト
代表通算成績:45試合5ゴール3アシスト
2022年カタールW杯のサウジアラビア代表戦で突き刺した「大会最速121km/hの伝説のFK弾」が鮮烈な印象を残した守備的MF。昨年6月にひざ前十字じん帯断裂の重傷を負って長期離脱を余儀なくされたが、4月末に復帰し、本戦メンバーに滑り込んだ。長短の正確なパスでゲームをコントロールする能力は健在。一撃で局面を打開する超低空ミドルとFKは、今大会もメキシコの最大の飛び道具だ。
ブライアン・グティエレス(背番号26)
生年月日:2003年6月17日(22歳)
所属クラブ:チーバス・グアダラハラ
25/26リーグ戦成績:17試合2ゴール2アシスト
代表通算成績:7試合2ゴール1アシスト
アメリカ・イリノイ州の出身で、2015年にシカゴ・ファイアーの下部組織に加入。2020年にトップ昇格を果たしてキャリアを重ね、2025年末にルーツのあるメキシコのチーバス・グアダラハラに移籍した。その翌月にはメキシコ代表に招集され、瞬く間に定位置を獲得した。高い技術を駆使した狭いエリアでのキープ力に加え、2列目から鋭くバイタルエリアへ飛び出す攻撃参加が魅力。パンチ力のあるミドルシュートも備え、アギーレ体制の攻撃に新たな創造性を与える。

