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「全員で過去を忘れないと…」オランダ代表戦まであと4日。日本代表が臨戦態勢に突入!遠藤航もスパイク姿でピッチに登場【練習レポート】

text by 元川悦子 フリーライター photo by Etsuko Motokawa
サッカー日本代表、遠藤航
サッカー日本代表の遠藤航【写真:元川悦子】



 6月14日のFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)初戦・オランダ代表戦まで4日。日本代表は8日にベースキャンプ地のナッシュビル入りし、同日の公開練習と9日の完全オフを経て、10日から再始動した。

ナッシュビルで調整を進める日本代表

 練習拠点のナッシュビルSCトレーニングセンターで、約2時間にわたって調整を実施。トレーニングは冒頭15分を除いて非公開となり、入念にオランダ対策を徹底した模様だ。

 この日のナッシュビルは朝から快晴。練習開始の10時半時点で気温が33度を超え、湿度も55%に達する厳しいコンディションとなったが、選手たちはフレッシュな表情で美しく整備された天然芝ピッチに現れた。

 今合宿から合流したメンター・南野拓実が爽やかな笑顔を見せ、長友佑都も特注ヘアバンドの“ニューヘアスタイル”で気合を入れる中、モンテレイまで完全別メニューだったキャプテンの遠藤航もスパイクを履いて登場。練習開始前からボール回しに参加するなど、状態は着実に上向いている様子だ。

 全体練習スタート直前には、グランドを訪れた中部テネシー日本語補習校の子供たち90人が代表を激励。

「みなさんは僕たちのヒーローです」と声をかけられ、遠藤が嬉しそうな表情を浮かべた。選手たちも多くの子どもたちとの交流から、大きなエネルギーを受け取った様子だった。

 ここから全体練習へ移行。リハビリ中の南野も参加してウォーミングアップからスタートすると、長友が「いよいよW杯が始まるぜ」と大声で仲間たちを鼓舞していた。

 怪我からの回復途上にある遠藤や南野も力強くダッシュやジャンプを繰り返し、ようやくチーム全員で臨戦態勢に突入したと言っていいだろう。

 その後は3グループに分かれて鳥かごを実施。遠藤は伊東純也や鎌田大地と同じグループでプレー。鬼役を務めた際は懸命にボールを追いかけ、痛めている左足でボールをコントロールしていた。


 体のキレが少し足りない印象もあったが、森保一監督が7日のモンテレイ事前合宿総括会見で話していた通り、オランダ代表戦のベンチ入りは問題ない様子。本人も「今日は途中までやって、その後は確認でした」と練習後に話しており、11日以降は全メニューをこなす可能性もありそうだ。

「吉田麻也さん、航君、拓実君と申し分ないメンバーがチームに入ってきているので、これ以上ないメンバーが揃っている。施設もメチャクチャいいので、もう言い訳はできないですね」と堂安律も強調。チームとしてここから一気にギアを上げていく構えだ。

「僕らが昨日話したのは、イングランドに勝ったとか、ブラジルに勝ったとか、前回の(2022年カタール)W杯でドイツやスペインに勝ったというのは、本当に忘れなくちゃいけないこと。

 全て過去のことですし、本大会で勝たないと本当に意味がないので、全員で過去を忘れないといけない。僕なんかも前回点を取ったとか、活躍したとか、そういうのは一切忘れて、大会に臨んでいるので、次の試合に集中してやっていきます」

 背番号「10」を背負うアタッカーは過去との決別を誓ったが、全員が危機感を持って上を目指すマインドにならなければ、日本サッカー界がまだ到達していないベスト8以上に上り詰めることは難しい。

 だからこそ、練習前のミーティングで、南野は「チャレンジャーとして挑んでいくことが大切だ」と語気を強めたのだろう。

 鈴木彩艶も、「これまで強豪と戦って来た時も、つねにチャレンジャー精神を持ってやってきた。そういったところを今大会に活かすことが、(ベスト8で敗退した2024年1〜2月の)アジアカップとの違いになると思います」とコメント。

 自身がA代表で本格的にデビューしたビッグトーナメントでの苦い経験を糧に、マインドを高めていくという。

 残り3〜4日で全員が鬼気迫るパフォーマンスを前面に押し出せる集団になるためにも、ピッチ内外で意思疎通を密にし、結束力を高めるアクションを全員が起こしていくことが肝要だ。

(取材・文:元川悦子)

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