伊藤洋輝は、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)に臨む日本代表の攻守を支える重要な存在だ。守備ではスピードを生かして3バックの背後をカバーし、日本代表のハイラインを可能にしている。攻撃では左足のフィードでゲームメイクし、壮行試合となったアイスランド戦では積極的なアンダーラップやオーバーラップで前線で「+1」をつくった。伊藤は3バックの左センターバックとして、北中米W杯でどんな戦いをイメージしているのか。W杯本番を前に、代表での役割、バイエルン・ミュンヘンで得た感覚、そして大舞台を支えるギアへのこだわりを聞いた。(取材・文:木崎伸也)[2/2ページ]
「11人の絵が合えば…」
――W杯では守備が鍵になると思います。どんな試合展開を予想していますか?
「強豪国相手に押し込まれる時間帯もあると思うんですけど、そういった経験を何度もしてきました。時間帯やスコアといった試合状況に合わせて、自分たちの絵を合わせて、選手全員が一体となってプレーすることが大事だと思います。
絵が合っていたら、前線からボールを奪いに行っても問題ないと思うし、逆にコンパクトに守ってもいい。後ろに引き込んでも問題ない。ピッチにいる11人が共通認識を持ってプレーできれば、崩れることはないんじゃないかなと思っています」
――バイエルンでセンターバックで出るときは、対角のロングパスを常に狙っている印象があります。代表でも一発ロングパス狙ってやろうみたいなとこはありますか?
「フフ、そうですね、はい。そういう状況があれば、出していきたいなと思っています」
――お忙しい中、インタビューをありがとうございました。ちなみにアメリカは何度目ですか?
「いや、過去にアメリカを訪れたことはなく、今回が初めてなんですよ。2025年のクラブW杯のときはドイツに残ってリハビリだったので。アメリカ初上陸です」
――アメリカの地で大暴れすることを楽しみにしています!
「頑張ります!」
(取材・文:木崎伸也)
【プロフィール:伊藤洋輝(いとう・ひろき)】
1999年5月12日生まれ、静岡県出身のDF。SANTOS FC SOCCER ACADEMY JAPANや浜松蒲サッカースポーツ少年団、ジュビロ磐田U-15、ジュビロ磐田U-18を経て2017年にジュビロ磐田でプロデビュー。2019年には名古屋グランパスへ期限付き移籍し、その後ドイツへ渡ってVfBシュトゥットガルトで活躍。2024年夏にドイツの名門バイエルン・ミュンヘンへ完全移籍した。身長188cm、体重84kgの恵まれた体格を持つ左利きのDFで、センターバックを主戦場としながら左サイドバックや守備的MFでもプレー可能。正確な左足のキックと高いビルドアップ能力を武器とし、攻撃の起点としても存在感を発揮する。2019年にはFIFA U-20ワールドカップに出場し、2022年6月のパラグアイ戦で日本代表デビュー。同年のFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバーに選出され、その後もアジアカップやワールドカップ予選などで主力として活躍している。
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