FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎えた。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会には、果たしてどのような選手たちが参戦しているのだろうか。今回は、19大会連続21回目の出場となるドイツ代表の招集メンバー26人と基本フォーメーションを紹介する。※成績は6月1日時点。[4/6ページ]
ミッドフィルダー
フロリアン・ヴィルツ(背番号17)
生年月日:2003年5月3日(23歳)
所属クラブ:リヴァプールFC(イングランド)
25/26リーグ戦成績:33試合出場/5得点
代表通算成績:41試合出場/11得点
過去に大怪我(前十字靭帯断裂)を経験し、2022年のカタールW杯を欠場せざるを得なかった天才。2023/24シーズンにはバイエル・レバークーゼンの歴史的な不敗優勝を牽引し、リヴァプールへ移籍した今、本人が最も待ち望んできたW杯の舞台に初めて立つ。ジャマル・ムシアラとの世界最高峰の「23歳コンビ」はドイツ代表が誇る最大の武器であり、今大会において世界中のフットボールファンが最も注目を集める共演となるだろう。
アレクサンダル・パヴロヴィッチ(背番号5)
生年月日:2004年5月3日(22歳)
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:24試合出場/3得点
代表通算成績:11試合出場/1得点
セルビア系ドイツ人ボランチで、21歳にしてバイエルン・ミュンヘンとドイツ代表の中盤の要を担う。守備的MFながら前線へのパス供給とポジションチェンジで味方が自由に動けるスペースを作り出す。中盤の構成を自在に変える知性が随所で光り、現時点で息の長い選手になりそうな期待を抱かせる。今大会ではレオン・ゴレツカとのダブルボランチで相手の中盤を制圧する任務を担う。
レオン・ゴレツカ(背番号8)
生年月日:1995年2月6日(31歳)
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
25/26リーグ戦成績:31試合出場/4得点
代表通算成績:70試合出場/15得点
189cmの恵まれた体格を生かしたダイナミックな推進力と、知性が光るポジショニングで攻守を繋ぐボックス・トゥ・ボックスMF。アレクサンダル・パヴロヴィッチとのコンビは、圧倒的なフィジカルと高度なテクニックの融合というドイツ代表の理想形を体現する。ピッチ外でも社会問題に対して積極的に発信を行うなど、アスリートの社会的責任を果たす姿勢でも知られる。A代表70キャップ15ゴールという数字はMFとして傑出している。
パスカル・グロス(背番号13)
生年月日:1991年6月15日(34歳)
所属クラブ:ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC(イングランド)
25/26リーグ戦成績:11試合0得点(ドルトムント)、19試合出場/1得点(ブライトン)
代表通算成績:18試合出場/1得点
世代別のドイツ代表にもその都度招集されていたものの、国際Aマッチデビューが30歳を超えてからという“遅咲き”MF。長年プレミアリーグのブライトンで一貫して高いパフォーマンスを続け、その後ドルトムントへ移籍。1年半の在籍期間を経て、2026年1月に再びブライトンへ加入。間もなく35歳の誕生日を迎えるが、今も圧倒的なゲームコントロール能力を誇り、初めて挑むW杯の大舞台で、若いチームに決定的な「賢さ」をもたらす。
アンジェロ・シュティラー(背番号16)
生年月日:2001年4月4日(25歳)
所属クラブ:VfBシュトゥットガルト(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:34試合出場/2得点
代表通算成績:8試合出場/0得点
ミュンヘン生まれでバイエルンの下部組織で育ち、ホッフェンハイムを経てシュトゥットガルトでその才能を完全開花させた25歳のボランチ。「シュティラー(Stiller)」という姓がドイツ語で「静かな人」を意味する通り、派手なプレーこそ少ないものの、中盤の底で黙々と秩序を作り出すプレースタイルが高く評価されている。アレクサンダー・ニューベル、ジェイミー・レヴェリング、デニス・ウンダフらと共に、好調シュトゥットガルト勢の連携を代表に注入する。
フェリックス・ヌメチャ(背番号23)
生年月日:2000年10月10日(25歳)
所属クラブ:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:29試合出場/2得点
代表通算成績:8試合出場/1得点
ナイジェリアにルーツを持つMFで、兄ルーカスも共にドイツ代表としてプレー経験があるサッカーエリート。ヴォルフスブルクからドルトムントへのステップアップを経て、多彩な役割をこなせる現代的なインサイドハーフとしての地位を確立した。今大会の中盤における貴重なバックアップ、あるいは戦術変更時の「ジョーカー」として、その高い攻撃センスに期待がかかる。190cmというサイズもセットプレーにおいて相手の脅威になり得るはずだ。
ナディーム・アミリ(背番号20)
生年月日:1996年10月27日(29歳)
所属クラブ:1.FSVマインツ05(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:26試合出場/12得点
代表通算成績:11試合出場/1得点
アフガニスタン移民の子として生まれ、ドイツで育った背景を持つMF。マインツでの2025/26シーズンは12ゴール3アシストという輝かしい成績をおさめ、サッカー日本代表の佐野海舟と共にチームをけん引する活躍を見せた。ユリアン・ナーゲルスマン監督も「常に全力で戦う選手」と評価している。いかなるプレータイムでも集中を切らさない姿勢が、今大会でも途中出場からの「切り札」として重宝される。

