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モロッコ代表監督はいったい何者?元教師の異色キャリア。U-20世界一からA代表へ昇格した新指揮官【北中米W杯】

text by 編集部 photo by Getty Images
モロッコ代表 モハメド・ワハビ監督

モロッコ代表のモハメド・ワハビ監督【写真:Getty Images】



 アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。モロッコ代表は14日、ブラジル代表と初戦を戦う。3大会連続7回目の出場となるモロッコ代表の指揮官を紹介する。

元教師からW杯指揮官へ。異色の経歴を持つ新監督


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 モロッコ代表を率いるのは、モハメド・ワハビ監督だ。

 1976年生まれの49歳。ベルギーで生まれ育ち、プロサッカー選手としての経歴を持たず、学校教師を経て指導者の道へ進んだ異色の経歴を持つ。

 その後、ベルギーの名門・アンデルレヒトの育成部門などで経験を積みながら評価を高めていった。

 特に年代別代表での実績は際立つ。モロッコの育成年代を長く指導し、2025年のFIFA U-20ワールドカップでは母国を初優勝へ導いた。決勝ではアルゼンチンを2-0で破り、世界中から注目を集める存在となった。

 その手腕が認められ、2026年3月にはモロッコ代表監督へ就任。2022年カタールW杯でアフリカ勢初のベスト4進出を成し遂げたワリド・レグラギ前監督の電撃退任を受け、内部昇格という形で大役を託された。

 前任者の功績があまりにも大きかったことから、国内では不安の声も少なくなかった。しかし、ワハビ監督は就任直後から大胆な改革に着手した。



 アフリカネイションズカップで主力だったソフィアン・アムラバトやユセフ・エン=ネシリら主力クラスを含む複数の選手を招集外とし、競争を活性化。固定化されていた序列にメスを入れ、チーム全体に新たな緊張感をもたらした。

 戦術面でも変化が見られる。これまでのモロッコは1アンカーを軸とした中盤構成を採用していたが、ワハビ監督は守備的MFを2枚並べる形を志向。とはいえ、チームの土台そのものを大きく変えるわけではない。

 モロッコの最大の武器である堅守速攻は継続。サイドから起点を作り、鋭いカウンターでゴールを狙うスタイルは健在だ。アフリカ特有の身体能力と欧州的な戦術理解を融合させたチームは、依然として世界屈指の完成度を誇る。

 前任のレグラギ監督時代、モロッコはW杯予選を8戦全勝で突破し、アフリカネイションズカップ2025でも優勝を果たした。そんな強豪国を引き継いだワハビ監督に求められるのは、現状維持ではなく、さらなる進化だろう。

 元教師という異色の経歴を持つ新指揮官は、アフリカ勢初のW杯ベスト4という歴史を超える結果を残せるか。世界の注目が集まっている。

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