スコットランド代表のスティーブ・クラーク監督【写真:Getty Images】
アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。スコットランド代表は14日、ハイチ代表と初戦を戦う。7大会ぶり9回目の出場となるスコットランド代表の指揮官を紹介する。
7大会ぶりのW杯出場へ導いた人格者
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スコットランド代表を率いるのは、同国出身のスティーブ・クラーク監督だ。
1963年生まれの62歳。現役時代はディフェンダーとして活躍し、スコットランド代表でもプレーした経験を持つ。
引退後は指導者の道へ進み、クラブレベルではウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCやレディングなどで監督を務めたほか、チェルシーではジョゼ・モウリーニョ監督の下でアシスタントコーチとしても手腕を発揮した。
2019年にスコットランド代表監督へ就任。当時のチームは長らく国際大会から遠ざかっていたが、クラーク監督は組織力を徹底的に高め、低迷していた母国代表の立て直しに成功した。
EURO2020出場を果たし、スコットランドにとって1998年フランスW杯以来となる主要国際大会出場を実現すると、続くEURO2024にも導き、母国復活の立役者となった。
北中米W杯欧州予選では、最終節で首位デンマークを4-2で下し、劇的な逆転で本大会出場権を獲得。スコットランドを7大会ぶりのW杯へ導いている。
これによりクラーク監督は、EUROとW杯を合わせて3大会の出場権を獲得した史上初のスコットランド代表監督となった。
指揮官としての最大の特徴は、現実的かつ堅実なチーム作りにある。基本布陣は【4-2-3-1】を採用し、組織的な守備をベースに素早い攻守の切り替えからゴールを狙うスタイルを志向。強豪国との対戦でも守備の規律を崩さず、少ないチャンスを仕留める戦い方を得意としている。
また、選手との強い信頼関係もクラーク監督の大きな武器だ。批判を受ける選手を公の場でかばい続け、負傷離脱中の選手とも積極的に連絡を取り合うなど、その人柄はチーム内でも高く評価されている。派手さこそないが、誰よりも選手を信じる姿勢が現在のスコットランドの結束力を支えている。
もっとも、課題もある。自らボールを保持して主導権を握る展開は得意ではなく、攻撃面ではアイデア不足を露呈する場面も少なくない。ブラジル代表やモロッコ代表と同組となった今大会では、限られたチャンスをいかに得点へ結び付けるかが重要となるだろう。
長年低迷していた母国を再び世界の舞台へ導いたクラーク監督。スコットランドサッカー史に名を刻んだ名伯楽は、これまで誰も成し遂げられなかったW杯決勝トーナメント進出という新たな歴史を築くことができるだろうか。
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