サッカー日本代表は15日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループF第1節でオランダ代表と対戦し、2-2の引き分けで終えた。終盤に追いつき、勝ち点1をもぎ取ったのは上々のスタートと言える。しかし、「世界一」という目標に向けて、決して万全の台所事情というわけではない。今回は、現在の日本代表に呼ばれていない選手の中から、今すぐ本大会のピッチに立っても十分に輝けたはずの5人をピックアップして紹介する。[4/5ページ]
MF:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・ちま)
生年月日:2002年2月16日
所属クラブ:ザンクトパウリ(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:32試合1ゴール3アシスト
【ゲームメイク力が…】
藤田譲瑠チマは、ドイツのザンクトパウリでレギュラーとして1シーズンを過ごし、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)のメンバー入りへ十分な実績を残したが、惜しくも落選となった。
藤田の最大の武器は、ピッチを俯瞰しているかのような視野の広さと、精度の高い長短のパスによるゲームメイク能力だ。
初戦のオランダ代表戦における鎌田大地のゲームメイクに異論を挟む余地はない。守備貢献も見事だった。
ただ、これから強敵との戦いが続く中で、中盤が封じられ苦しむ展開は必ず訪れる。そうなったとき、鎌田とは異なるタイプの組み立てができる藤田のようなカードは、非常に魅力的な選択肢になるはずだ。
【相手にとっては…】
裏を返せば、藤田の投入はチーム全体の戦い方をドラスティックに変える必要性も生じる。その戦術的な複雑さを嫌い、森保一監督は中盤の役割をシンプルに絞ったとも考えられる。
しかし、不測の事態が起きる本大会だからこそ、流れを一変させる特異な才能を重宝した可能性は否定できない。
オランダ戦のように、追いかける展開となった後半に、1人でチームを変えるような選手が出てきたら、相手にとっては嫌なことだろう。
パリ五輪の主将が、W杯という大舞台でA代表を動かし、ゲームチェンジャーとなる姿を見てみたかった。

