
サッカー日本代表DF板倉滉【写真:Getty Images】
サッカー日本代表は現地時間6月20日、メキシコ・モンテレイでチュニジア代表と対戦した。4-0で大勝したこの試合、攻撃陣に勝るとも劣らない活躍を見せたのが最終ラインに入った板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝の3人だ。完璧なゲーム運びの裏に、ついに完成した森保ジャパンの3バックがいる。
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相手のゴール期待値は驚異の「0.05」
試合後のスタッツは、支配率で日本が52%。シュートを11本放ちながら、相手のゴール期待値を「0.05」に抑えた。チュニジアのコーナーキックは3本にとどまっており、北アフリカのチームにとってほとんどノーチャンスだったことが分かる。
その圧倒的クリーンシートに大きく貢献したのが、日本の3バックだ。
最も際立つのが板倉滉の数字である。データサイト『FotMob』によれば、守備貢献11回は出場全選手トップ。クリア9回も両チーム最多で、タックルとインターセプトも各1回を記録。ラインを統率する司令塔として、ピッチ全体を支配した。
チュニジアの攻撃がボックスに近づく前に予測と判断でピンチの芽を摘むプレーは、守備の美学とも呼べる内容だった。3バックの真ん中に配置されたが、広い可動域でクオリティを示す。
伊藤洋輝は対人守備と空中戦の両面でその強さを証明した。タックル3回・クリア5回(うち3回はヘディング)という数字は、裏のスペースへの飛び込みを許さない厳格なポジショニングと、フィジカルの強さの両立を示している。
その上、板倉と伊藤はチャンスメイクにも貢献しており、長短のパスで味方の決定機を演出した。DFラインにいながら両者はチャンスメイクで2回と1回を記録している。
冨安健洋はタックル1回・インターセプト1回・ブロック1回・クリア4回で守備貢献7回。数字の絶対値より際立つのは、その「無駄のなさ」だ。余分なクリアや無謀なタックルがなく、常に正しい場所に正しいタイミングで体を置く。
相手のキーマンであるハンニバル・メイブリへの執念すら感じる対応は、スタッツ以上にインパクトがあった。
そもそもこのポジションは、大会前から最も傷ついた場所だった。本大会の主力候補だった町田浩樹は負傷で招集を外れ、次世代CBとして期待されていた高井幸大も同様に選外。さらに冨安自身も、W杯本戦までコンディションを不安視されていた選手のひとりだった。
3人の守備貢献合計26回、ほぼ「0」に等しい相手のゴール期待値が示すのはまさしく最終ラインの「完成」だ。
次節のスウェーデン戦ではターンオーバーが選択される可能性があるが、彼ら3人が今日のクオリティを維持できれば決勝トーナメントを見据えた戦いにも大きな希望が持てるだろう。
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