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スウェーデン代表、強力2トップは脅威だが…守備面での大きな弱点。日本代表と相性は?

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

スウェーデン代表
スウェーデン代表【写真:Getty Images】



 グレアム・ポッター監督率いる北欧の強豪スウェーデン代表は、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のグループステージ第2節でオランダ相手に1-5と完敗した。第1節のチュニジア戦では5-1で快勝したチームだったが、第二戦では、サイドを崩されて最終的に5失点。現在のシステムの典型的な弱点を露呈している。日本代表の第3戦の対戦相手であるスウェーデンの攻略法を探っていく。(文:内藤秀明)

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強力2トップは脅威だが…

スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク
スウェーデン代表のアレクサンデル・イサク【写真:Getty Images】



 スウェーデンの基本システムは、5-3-2だ。これをグレアム・ポッターが採用したい意図は理解できる。

 プレミアリーグでも屈指のストライカーであるリバプール所属FWアレクサンデル・イサクとアーセナル所属FWヴィクトル・ギェケレシュを共存させたいのだろう。

 イサクに関してはワイドのポジションでもプレー可能ではあるものの、代表でもクラブでもスターの彼を守備で奔走させるのは得策ではない。

 なおかつ前線に比べてCBのクオリティが見劣りすることを考えても、2トップを最前線に並べてカウンターに備えつつ、残りの8人で5-3のブロックを組む形が現実的だ。

 この配置は堅守速攻を作りやすいシステムではあるものの、もちろん万能な形ではない。サイドに圧倒的な強みを持つチームに弱い。

 原則的に、このシステムで4バックのチームと対戦した場合、ウイングバックが相手のウイングと1対1になる、もしくは相手のSBを含めた2対1の形になりやすい。

 基本的には、中盤の3枚が横にスライドする、もしくは2トップの一角が戻ることでサイドの守備をサポートすることになるが、中盤の3枚が90分間スライドし続けることは現実的ではなく、FW陣も常に守備をしてくれるわけではない。

 時には3バックの一角がサイドの守備をサポートすることもあるが、CBの意識としてはサイドよりも中央のスペースやマークに向きやすい。

 結果として、大外の守備をウイングバック一人に依存することになる。

 そんな守備的欠陥を抱えているので、相手のワイドアタッカーの質が高ければ、1対1でもやられる上に、SBが上がってこようものなら完全に後手に回る。

 実際、オランダ戦では、サイドを崩されての失点が多く、ポッター監督も「サイドのエリアを使われて苦しめられた」と語っている。

スウェーデンは堅実な守備を見せる一方で…

スウェーデン代表
スウェーデン代表【写真:Getty Images】



 日本もスウェーデンと同じ3バックを採用している。単純な初期配置の観点でいうと、有利とは言い難い。

 ただし日本はウイングバックに、中村敬斗や堂安律などの攻撃的で打開力のある選手を配置しているだけでなく、シャドウの位置で起用される伊東純也もサイドに流れて突破力を見せる選手だ。

 なおかつ冨安健洋のようなSBとして攻め上がるプレーも得意とする選手を3バックの一角で起用している。彼らのサイドでの攻撃のサポートがあれば、スウェーデンの守備ブロックを攻略することは、そう難しいことではないだろう。

 特にオランダ戦で、失点した形は、サイドを突破されてからのグランダーのクロスだ。スウェーデンの3バックはいずれも堅実な守備を見せる一方で、オランダ代表のフィルジル・ファン・ダイクのようなワールドクラスの身体能力の持ち主はいない。

 機敏さが求められる瞬間的な反応ができるタイプではないのだ。だからこそワイドの位置を突破して、グランダーの高速クロスを送り続ければ良い。

 相手のDF陣は最終ラインを下げ切ることができず、必ずほころびが出るだろう。

 加えてイングランド人監督は、相手に応じて的確な対応策を仕込むというより、自分たちのサッカーをしようとする傾向が強い。もちろん多少修正はしてくるだろうが、大幅な変更はしてこないだろう。

 チュニジア戦で4-0と快勝した日本だが、スウェーデン戦も勢いそのままに勝ち点3を獲得して次のステージに駒を進めたい。

(文:内藤秀明)

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