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「ゴラッソで片付けては…」日本代表、谷口彰悟が悔やんだ一瞬の隙。ブラジル代表撃破へ必要な意識「ずっと前から考えている」【北中米W杯コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Shinya Tanaka,Etsuko Motokawa,Getty Images
谷口彰悟
サッカー日本代表DF谷口彰悟【写真:Getty Images】



「ほぼノーアップで入らないといけなかった」。FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループF最終節・スウェーデン代表戦で、谷口彰悟は突然訪れた出番をこう振り返った。板倉滉の負傷交代という緊急事態の中、34歳のベテランは冷静に守備陣を統率。試合後には、ラウンド32で激突するブラジル代表を倒すために必要なことについて、力強く言及している。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]

「ゴラッソで片付けては…」

サッカー日本代表 田中碧、谷口彰悟
会話をするサッカー日本代表MF田中碧とDF谷口彰悟【写真:Getty Images】


「今日のカットインの失点も、彼がタッチしたところにもう1人、2人が左足を切りながら寄せることができれば、もしかしたらシュートコースがもう少し内側に入ったり、ギリギリの際のコースを狙われなかったかもしれない。そのへんをゴラッソで片付けてはいけないというのは、僕はずっと前から考えていること。

 できるだけコースを限定するとか、チームとしてその選手に余裕をもってシュートを打たせないとか、そういったことが必要になる。みんなで覚悟をもってのぞまないといけないと思っています」

 谷口のこの発言は的を得ている。今大会を見ても、リオネル・メッシやキリアン・エムバペ、アーリング・ハーランドといった絶対的な点取り屋たちはチャンスを確実に仕留めてくる。

 そういったスーパータレントがいない日本が王国に勝とうと思うなら、一番の強みである規律や組織力、攻守の切り替えや献身性で勝負していくしかない。

「本気のブラジルと対戦できるのは…」

サッカー日本代表 谷口彰悟
サッカー日本代表DF谷口彰悟【写真:元川悦子】


 全員が連動して守り続けていれば、いずれ相手の方が焦れてくる。そうなるように谷口が中心となってゲームを進めていかなければいけないのだ。

 キャプテン・板倉の出場が危ぶまれる中、守備リーダーであるベテランが引き締めを図らなければ、日本は高い壁を乗り越えるのが難しくなる。そういう自覚をより強く持って、谷口は3日間の準備期間を最大限有効活用し、最高の状態を作り上げる必要がある。

「本気のブラジルと対戦できるのはこれ以上ないシチュエーション。親善試合のブラジル戦はもう忘れないといけない。また違った強さを持ったブラジルとやるということで、覚悟を持ってのぞまないといけない。僕らが持っている全部を出したいと思ってます」

 その言葉通り、谷口が中心となって森保ジャパン8年間の積み重ねを出し切れば、光明が見えてくる。そうなるように日本代表は今、全力を尽くすしかないのだ。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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