FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会はグループステージの全日程が終了した。4年に一度の大舞台では、スター選手であっても実力を発揮できるとは限らない。今大会のグループステージでも、大きな期待を背負いながら不本意な結果に終わり、チームとともに大会を去った名手たちがいる。そこで今回は、期待外れのパフォーマンスとなってしまった選手を紹介する。[4/5]
FW:ケナン・ユルディズ
生年月日:2005年5月4日(21歳)
代表:トルコ代表
今大会成績:3試合出場/0ゴール0アシスト
【期待値は高かったが…】
ケナン・ユルディズは、ワールドカップの舞台で高い期待に応えることができなかった。
21歳の若きアタッカーは、トルコ代表で背番号10を託されている。今大会のダークホース候補としてトルコ代表を挙げる声は多く、その理由の一つがユルディズやアルダ・ギュレルをはじめとする将来有望な若き才能の台頭だった。
ハカン・チャルハノールのような“いぶし銀”のベテランと気鋭の若手が融合した魅力的な陣容を擁していたものの、トルコ代表はグループステージ第1戦、第2戦と連敗。第3戦を前に欧州勢で最も早くグループステージ敗退が決まり、ダークホース候補はあっけない幕切れとなった。
【決定力が足りなさすぎる…】
問題は、攻撃の決定力不足だった。
トルコ代表は第1戦のオーストラリア代表戦で30本、第2戦のパラグアイ代表戦では32本ものシュートを放ちながら、いずれも無得点。第3戦のアメリカ代表戦では3-2で勝利したものの、「ケチャップの蓋」が開いたころには時すでに遅しだった。
ユルディズも得意の右サイドからの突破で攻撃を活性化したかったところだが、周囲との連係が噛み合わず、チームの攻撃は停滞。データサイト『SofaScore』によると、グループステージ3試合での地上デュエル勝率は48%にとどまった。違いを生み出せず、初めてのW杯は無得点で終えている。
もちろん、責任はユルディズ一人にあるわけではない。それでも、今大会のトルコ代表には組織で戦えているシーンが少なく、タレントの寄せ集めという印象が拭えなかった。

