
早々に敗退した強豪国【写真:Getty Images】
2026 FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)もいよいよ佳境を迎えている。準決勝に出そろった4か国はそのままFIFAランク1位から4位までの4か国であり、優勝候補が順当にベスト4まで駒を進めている。一方で、彼らに追随する実力を持ちながら、あえなく敗れ去った強豪国もある。今回は、そんな代表チームをピックアップして紹介する。[2/5ページ]
オランダ代表

ベスト32で敗退したオランダ代表【写真:Getty Images】
FIFAランク:8位
北中米W杯成績:ベスト32敗退
【日本代表とはドロー決着】
ロナルド・クーマン監督にとって、今のオランダ代表は手に余るものだった。
カタールワールドカップでは、アルゼンチン代表と両チーム合わせてカード17枚が飛び交う死闘の末に大会を去ることとなったオランダ代表。
ルイ・ファン・ハール監督の後任には、バルセロナで指揮を執っていたクーマンが就くこととなった。
世代交代が心配されていたが、ミッキー・ファン・デ・フェンやコーディ・ガクポなど、この4年間で若手の底上げを実現。特に最終ラインは質、量ともに世界トップレベルの層を持ち合わせ、北中米ワールドカップでの躍進が期待されていた。
しかし、初戦となった日本代表との一戦では、2度のリードを追いつかれるらしくないスタート。試合終盤のコンディションが上がらないメンフィス・デパイの投入や、5バックを敷いた采配に対し、オランダ国内で多くの論争が巻き起こった。
それでも、後の2戦では、ブライアン・ブロビーやクリセンシオ・サマーヴィルなど、今大会が初出場となる選手たちが活躍し快勝。グループ1位でモロッコ代表との決勝トーナメント1回戦を迎えている。
【指揮官は自身を正当化?】
クーマンは難敵との大一番で今大会初となる試合開始からの5バックを採用。オランダらしい攻撃的サッカーをかなぐり捨て、守備的な戦いを相手に押し付けた。
試合は大方の予想通り、モロッコがボールを保持する展開に。中盤に負荷がかかるこの布陣では、ボール保持が期待されるフレンキー・デ・ヨングやライアン・フラーフェンベルフの強みも消され、大きく後手を踏んだ。
72分にサマーヴィルの抜け出しからガクポが先制点を奪ったが、後半アディショナルタイムに同点に追いつかれPK戦へと突入。結果的にPK戦で散ることとなったが、ボール支配率は30%程度であり必然の敗北といえるだろう。
指揮官は試合後、「もう一度やり直すとしても、全く同じことをする」と自身の采配を固持。しかし、試合終了直後、同監督の辞任が発表されている。
オランダは準優勝を果たした1974年大会以降、本戦出場を果たしたW杯ではベスト16以上を達成していたが、今回はベスト32で大会を去ることとなった。