
早々に敗退した強豪国【写真:Getty Images】
2026 FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)もいよいよ佳境を迎えている。準決勝に出そろった4か国はそのままFIFAランク1位から4位までの4か国であり、優勝候補が順当にベスト4まで駒を進めている。一方で、彼らに追随する実力を持ちながら、あえなく敗れ去った強豪国もある。今回は、そんな代表チームをピックアップして紹介する。[5/5ページ]
ウルグアイ代表

グループリーグ敗退のウルグアイ代表【写真:Getty Images】
FIFAランク:16位
北中米W杯成績:グループリーグ敗退
【お馴染みの内紛…】
ワールドカップでは時として、代表内での内紛が起こる。今回の北中米W杯では、ウルグアイ代表がその一例となった。
ウルグアイ代表監督に“狂人”マルセロ・ビエルサが就任したのは2023年のこと。ペップ・グアルディオラをはじめ数々の名将に影響を与えてきたレジェンドは、黄金世代の終焉を迎え、世代交代に追われる古豪の再建を任された。
ビエルサらしい洗練された守備組織と規律をウルグアイ代表の選手たちに植え付け、W杯南米予選では堅守を武器に南米4位でW杯出場を決めている。
フェデリコ・バルベルデを中心とした強度の高いサッカーはW杯でも一定の成績を残すと予想され、カーボベルデやサウジアラビアが同居するグループリーグはスペインに次ぐ2位突破が有力視されていた。
しかし、サウジアラビア代表にスコアレスドローで勝ち点3を逃すと、その風向きは変わる。続くカーボベルデ代表との一戦ではFK弾と守備陣の連係ミスで2失点を喫し2-2の引き分け。勝ち点2でグループ内最強のスペイン代表戦を迎えることとなった。
【「お前たちは私を見捨てた」】
窮地に陥ったウルグアイ代表は最悪の事態に。対スペインに向けた守備の認識の相違を発端として、ビエルサと選手側で意見が真っ向から対立。ミーティング中に一部の選手が退出するなど両者の関係は冷めきってしまった。
スペイン戦は、この内紛を引きずってしまったような試合展開に。ウルグアイ代表史上W杯最年長出場を果たしたGKフェルナンド・ムスレラのイージーミスで先制点を奪われる。
前半終了間際にマヌエル・ウガルテが負傷退場すると、守護神のムスレラもハーフタイム明けからピッチを去った。
57分に交代を命じられたバルベルデはベンチで不満をあらわにし、アウグスティン・カノッビオの悪質なファウルは一発レッド。負の連鎖が引き起こされ、ウルグアイはグループ3位でW杯を後にすることとなった。
ビエルサは試合後、選手たちに対し「お前たちは私を見捨てた」と吐き捨てたと報道された。後の記者会見でこれは否定され、バルベルデに対し感謝の意を述べているが、火のない所に煙は立たぬ、である。
48ヵ国制になりグループステージ突破が比較的容易なものとなった今大会。それでも敗退してしまった同代表で、一体何が起こっていたのか気になるばかりだ。
【著者プロフィール:編集部】
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