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「徹さんに僕の武器を教えてもらった」清水エスパルス、藤井智也を変えた恩師の“金言”。苦手だった守備を「自分の強み」に変えた半年間【コラム】

シリーズ:コラム text by 榊原拓海 photo by Takumi Sakakibara
清水エスパルス 藤井智也
清水エスパルスMF藤井智也【写真:榊原拓海】



 今夏、清水エスパルスに加入した藤井智也は、欧州クラブとの練習試合で確かな存在感を示した。目を引いたのは、代名詞であるスピードや突破力だけではない。湘南ベルマーレ時代に磨き上げた前線からの守備は、新天地でも大きな武器になりつつある。オーストリアキャンプ最初の対外試合で、藤井がつかんだ確かな手応えとは。(取材・文:榊原拓海)[2/2ページ]

「清水でも自分の強みとして…」

清水エスパルス 藤井智也
清水エスパルスMF藤井智也【写真:榊原拓海】


 ただし、藤井は「意識のところでの強気な姿勢は間違ってなかったと思う」と力強く発する。湘南で培ったものが、新天地でも確かな手応えへと変わった。その実感こそ、この日の最大の収穫だった。

 当たり前だが、藤井が清水で不動の立ち位置を築く上で、この日のプレーだけが評価材料になるわけではない。カピシャーバや井上健太ら、同じく推進力を武器とするライバルの存在を考えれば、今後も存在感を示し続ける必要がある。

 こうしたポジション争いを制していくため、「(見せてきたいのは)やっぱり献身性のところですよね」と藤井。湘南時代に築き上げた財産が、彼に自信を与えている。

「攻撃の良さは各々ある。もちろん、そこは出すべきなんですけど、守備での献身性は、湘南ですごく大事にできた部分です。そこはどうなっても忘れずに、清水でも自分の強みとしてやっていきます」

 吉田監督も「この前の試合だけじゃなくて、静岡にいた時からのトレーニングから、もっと言えば、そもそも獲得をする段階から、自分のサッカーに合うのはわかっていた」と期待を寄せる。

 湘南で身につけた”守備で戦う姿勢”は、ユニフォームの色がオレンジに変わっても色褪せなかった。藤井にとって、それは新天地でも揺らぐことのない武器になっている。

(取材・文:榊原拓海)

【著者プロフィール:榊原拓海】
1996年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒。学生時代よりWEBメディアの編集業務にアルバイトとして携わり、2024年よりフリーランスとして活動。現在はサッカー専門新聞『エルゴラッソ』にて清水エスパルスを担当。同メディアを中心に、さまざまな媒体に寄稿している。

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