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「結果を残さないと何も始まらない」明本考浩がFC町田ゼルビアで目指すもの。欧州で進化を遂げた男がもたらす経験「実際に海外へ行って…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
FC町田ゼルビア 明本考浩
FC町田ゼルビア 明本考浩【写真:元川悦子】



 ベルギーで約2年半にわたってプレーし、2023年には浦和レッズの一員としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も経験した明本考浩が、FC町田ゼルビアに加入した。欧州で培った経験を武器に、アジア王者とJ1初制覇を目指す新天地で新たな挑戦に臨む。この男の加入は、町田にどのような化学変化をもたらすのか。(取材・文:元川悦子)[1/2ページ]

国内復帰を決断した明本考浩

FC町田ゼルビア 明本考浩
FC町田ゼルビア 明本考浩【写真:元川悦子】


 25/26シーズン・AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準優勝を果たし、次なる26/27シーズンはアジア王者、そして初のJ1制覇を目指しているFC町田ゼルビア。彼らは4日に始動し、5~11日に青森での第1次キャンプを実施。その後、沖縄に移動して14日から第2次キャンプに突入している。

 勝負の新シーズンに向け、林幸多郎(浦和レッズ)やナ・サンホ(ファジアーノ岡山)らがチームを離れる一方、ミッチェル・デュークが半年ぶりに復帰。浦和で主力だった松尾佑介が赴いた。それに加えて、電撃加入したのが、ベルギー1部・ルーヴェンからやってきた明本考浩。9日に正式発表され、沖縄キャンプから合流したところだ。

 明本は2020年、国士舘大学からアカデミー時代を過ごした栃木SC入りし、プロキャリアをスタート。翌2021年には浦和へステップアップし、2023年に行われたACL決勝では、第1戦・第2戦の両方で左サイドバック(SB)としてフル稼働。チームに悲願のアジア王者のタイトルをもたらした。

 さらに、同年末のFIFAクラブワールドカップでは準決勝まで勝ち上がるというハイレベルな経験値を持って、2024年1月にベルギーへ移籍。2年半を過ごして、今回、国内復帰を決めたのだ。

「多くを語ることはできないですけど…」

浦和レッズ 松尾佑介
浦和レッズ時代のチームメイトである松尾佑介【写真:Getty Images】


「日本に帰ってきた理由? それについては多くを語ることはできないですけど、タイミングがうまく合ったのかなと思います」

 沖縄での15日の練習後、明本は言葉を濁した。実際、6月からは新シーズンに向けて現地で調整を続けており、本人も欧州挑戦を継続する意向だったようだが、町田の原靖フットボールダイレクター(FD)の熱心な説得によって「町田で優勝を目指したい」という気持ちに傾いていったのではないか。

 奇しくも浦和で1年間共闘した同い年の松尾も、同じタイミングで加入していた。「これは奇遇ですけど、松尾の特徴は分かっていますし、プライベートでも仲がいいので、心強い存在です」と盟友との再会という要素も1つのきっかけになったのかもしれない。

 町田での明本は林が抜けた左ウイングバック(WB)が主戦場になりそうだ。ベルギーでもこの位置をメインにしていたということで、彼は自信を持って新天地にやってきたはずだ。

「実際に海外へ行って…」

浦和レッズ 明本考浩
マンチェスター・シティとの一戦でフィル・フォーデンと競り合う明本考浩【写真:Getty Images】


「ベルギーへ行ったのは、クラブW杯で(マンチェスター・)シティと対戦した時、『もっと上へ行きたい』という思いが強まったから。実際に海外へ行って、対人に関しては成長できたと思うし、すごく自信になりました。

 向こうではチーム事情でいろいろなポジションをやりましたけど、主に担ったのはWB。ルーヴェンが1部下位のチームだったので、守備の部分で強度を求められ、そこにパワーを使ったのもありますけど、自分としては1人で守れるようになったと思います。

 攻撃面でも基本的に個だったので、個で剥がす部分も成長できたかなと。浦和時代はどちらかというと、『つながってつながって攻める』という感じだったので、そういうよさも活かしつつ、臨機応変に対応できるかなと感じます」と明本は自身の進化を確信。町田というタレント揃いのチームで自らの力を注ぎ込む構えだ。

 明本と松尾の加入を相馬勇紀も大いに歓迎している。

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