
アンダー世代からA代表にのぼり詰めた監督【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は7月23日、U-21日本代表を率いる大岩剛氏が2027年3月からA代表監督に就任することを発表した。かつては森保一監督も年代別代表で指揮を執った経験を持ち、育成年代で選手たちと関係を築いた指導者がA代表へ昇格する流れは、日本サッカー界において一つの強化モデルとなりつつある。今回は、日本と同じように育成年代からA代表へ昇格し、母国を大舞台で躍進させた指揮官たちを紹介する。[4/5ページ]
ガレス・サウスゲート(イングランド)

ガレス・サウスゲート監督【写真:Getty Images】
生年月日:1970年9月3日
現職:無所属
【負の歴史に終止符】
ガレス・サウスゲートは、2018年のFIFAワールドカップ(W杯)・ロシア大会と2022年のカタール大会でイングランド代表を率いた。
長年にわたって主要大会で結果を残せず、不安定な時期が続いていたスリーライオンズの成績を安定させた功績は、間違いなく彼の手腕によるものだろう。
2011年からイングランドサッカー協会(FA)の仕事に携わっていた同氏は、2013年8月にイングランドU-21代表監督へ就任。2016年にはトゥーロン国際大会で優勝を果たすと、サム・アラダイスの後任として同年9月にA代表の指揮官へ就任した。
【教え子をA代表の中心に】
U-21代表時代から指導してきたハリー・ケイン、ジョン・ストーンズ、ジョーダン・ピックフォードらをA代表の中心選手へと育て上げ、チーム強化を推進。ロシアW杯ではベスト4進出を果たし、その後もユーロ(欧州選手権)を含む主要国際大会で4大会連続ベスト8以上という安定した成績を残した。
かつてのイングランド代表は、スター選手を数多く抱えながらも、国際大会のトーナメントで勝ち切れないチームだった。しかし、選手との信頼関係構築やチーム文化の改革によって、代表に安定感をもたらしたサウスゲートの功績は、結果以上に評価されるべきだろう。
現在はUEFAのテクニカル・オブザーバーとして活動しており、欧州主要大会の試合分析や戦術評価などに携わっている。