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近年のトレンド?アンダー世代からA代表監督へ昇格した指揮官5人

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

アンダー世代の監督からA代表監督へ

アンダー世代からA代表にのぼり詰めた監督【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会は7月23日、U-21日本代表を率いる大岩剛氏が2027年3月からA代表監督に就任することを発表した。かつては森保一監督も年代別代表で指揮を執った経験を持ち、育成年代で選手たちと関係を築いた指導者がA代表へ昇格する流れは、日本サッカー界において一つの強化モデルとなりつつある。今回は、日本と同じように育成年代からA代表へ昇格し、母国を大舞台で躍進させた指揮官たちを紹介する。[5/5ページ]

スラヴェン・ビリッチ(クロアチア)

スラヴェン・ビリッチ監督
スラヴェン・ビリッチ監督【写真:Getty Images】



生年月日:1968年9月11日
現職:クロアチア代表監督

【14年ぶりに再任】

 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)を最後に、9年間にわたってクロアチア代表を率いたズラトコ・ダリッチ監督が退任した。

 同監督は2018年のロシアW杯準優勝、2022年のカタールW杯ベスト4進出など、バルカン半島の小国を国際舞台で輝かせ、クロアチア史に残る成功をもたらした。

 その後任として就任したのが、スラヴェン・ビリッチだ。14年ぶりとなるA代表監督への復帰であり、かつては年代別代表の指揮官として若手育成にも携わっていた。

 ビリッチは2004年8月にU-21クロアチア代表監督へ就任。MFルカ・モドリッチ、FWエドゥアルド・ダ・シルヴァ、DFヴェドラン・チョルルカら、後にA代表の中心選手となる若手たちを積極的に起用し、育成と強化を進めた。

 2006年のドイツW杯でクロアチア代表がグループリーグ敗退に終わると、ズラトコ・クラニチャール監督が解任。その後任として、U-21代表で若手育成に取り組んでいたビリッチが内部昇格する形でA代表監督に就任した。



【黄金期の土台を作る】

 当時37歳という異例の若さで代表チームを託されたビリッチは、先述した3選手に加え、MFイヴァン・ラキティッチやFWマリオ・マンジュキッチら若手を積極的に抜擢。ユーロ2008予選ではイングランドやロシアを抑えて首位通過を果たすと、本大会でもグループリーグ3連勝という快進撃をみせた。

 2010年の南アフリカW杯では欧州予選敗退という結果に終わったものの、指揮官への信頼が揺らぐことはなかった。2012年のユーロ終了後に退任したが、その後ダリッチ監督の下で実現したクロアチア代表の黄金期は、ビリッチ時代に築かれた若手育成と世代交代の土台があったからこそと言えるだろう。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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【了】

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