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FIFA、批判していた“欧州スーパーリーグ構想”に水面下で関与か 会長は「強く反対」と公言も提携を協議、内部文書で疑惑浮上

text by 編集部 photo by Getty Images
ジャンニ・インファンティーノ会長

【写真:Getty Images】



 欧州スーパーリーグ(ESL)構想を公然と批判していた国際サッカー連盟(FIFA)が、その発表前には計画へ水面下で関与していた可能性が浮上した。英紙『ガーディアン』は現地時間5日、2020年10月付の内部文書を入手し、ジャンニ・インファンティーノ会長を含むFIFA関係者が、ESL側との協議に加わっていたと報じた。

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“欧州スーパーリーグ構想”に水面下で関与か

 ESLはレアル・マドリードやバルセロナ、イングランド・プレミアリーグの有力クラブなど12クラブが、2021年4月に創設を発表した大会構想だ。だが、サポーターや各国リーグ、UEFAなどから強い反発を受け、発表から数日でイングランド勢を中心に離脱が相次いだ。

 インファンティーノ会長は、スーパーリーグ構想が公表された後の2021年4月20日、スイス・モントルーで開かれたUEFA総会で計画を明確に批判していた。同会長は、既存のリーグや協会、UEFA、FIFAから離脱する「閉鎖的な大会」だと指摘し、「FIFAとして、その創設を強く否定するしかない。FIFAが反対していることに一切の疑いはない」と強調。UEFAと加盟55協会への全面的な支持も表明していた。

 しかし、『ガーディアン』が今回報じた内部文書によれば、その約半年前にはFIFAとESLの提携案が具体的に協議されていたという。文書には、両者が少なくとも12年間にわたって提携し、大会の商業部門を運営する共同事業を設立する構想が記されていた。ただし、この文書に法的拘束力はなく、FIFAとESL側の協議が正式契約の段階まで進んだかは明らかになっていない。

 公には構想を強く批判したインファンティーノ会長の下で、発表前にはFIFAが計画を具体的に協議していた可能性が示されたことになる。



 内部文書では、FIFAが「WO1」というコードネームで記されていた。スーパーリーグ側は、大会名を「WO1 SL」とすることについて協議する意向を示していたようだ。文書内で「WO1」がFIFAを示すコードネームとして使われていたことから、『ガーディアン』は「FIFAスーパーリーグ」への名称変更案だったと報じている。

 FIFAには優先的な出資持分や特別な権限が与えられ、大会方式や日程の変更、連帯分配金の配分、最高経営責任者の任命などに関与できる計画だったという。

 さらに、スーパーリーグとは別に、FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)の拡大版に当たる「世界クラブ大会」を毎年開催する案も盛り込まれていた。この大会は3週間の集中開催によるノックアウト方式とし、スーパーリーグと出場資格などを直接結び付ける構想だった。

 また、代表活動のために設けられる国際試合期間を年2回、それぞれ約2週間に集約する案も示されていた。国内リーグの縮小も協議項目に含まれ、各国サッカー協会は計画の策定段階で十分に関与していなかった可能性があるという。

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