ジャンニ・インファンティーノ会長【写真:Getty Images】
FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長を巡り、各国協会の立場の違いが一段と鮮明になった。ニュージーランドサッカー協会は現地時間14日、2027年のFIFA会長選に向けて表明していた同氏への支持を正式に撤回。一方、カタールサッカー協会はインファンティーノ会長を支持するとともに、AFC(アジアサッカー連盟)の対応に異議を唱えた。
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カタールはAFCの対応を批判
インファンティーノ会長は、ワールドカップなどの商業権を扱う新会社「FIFA Forward Enterprise」を設立し、その株式約20%を民間投資家に売却する構想を進めていた。しかし、透明性や加盟協会への事前説明を欠いたとの批判を受け、計画を撤回している。
ニュージーランド協会は公式声明で「FIFA内部の決定と行動によって国際サッカー界の信頼が損なわれ、分断が深まった」と指摘。計画が策定された経緯について、FIFA内部ではなく独立した立場からの検証を求めた。
OFC(オセアニアサッカー連盟)も同日、計画の撤回と検証方針を歓迎する声明を発表した。ただし、OFCは過去10年間にFIFAの下でオセアニアのサッカー開発が前進したと評価。インファンティーノ氏の再選支持には直接言及しなかったものの、ニュージーランドよりも現FIFA執行部に融和的な姿勢を示した。
一方、カタールを含む6つのアラブ諸国のサッカー協会トップは13日、インファンティーノ会長への「全面的な支持」と同氏の指導力への信頼を表明した。カタール協会は8月1日の公式声明でも、計画撤回を歓迎した上で、同会長による世界的なサッカー発展への取り組みを全面的に支持すると明らかにしている。
さらに、カタール協会の会長は、AFCのサルマン会長に書簡を送付。AFCがUEFA、CONCACAFと共同でインファンティーノ会長を批判する公開書簡を出す前に、カタール側への公式、非公式の協議は一切なかったと主張した。
同会長は「集団としての見解は、まず確認されなければならない。宣言するだけで作り出すことはできない」と指摘。AFCが加盟47協会を代表して発言する権限をどのような手続きで得たのか、説明を求めている。インファンティーノ会長への対応を巡るアジア内部の亀裂も表面化した形だ。
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