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「47番を着けたい」。そう思ってくれる選手が増えるように――ベガルタ仙台・荒木駿太が背番号に込めた覚悟【コラム】

シリーズ:コラム text by 郷内和軌 photo by Getty Images
ベガルタ仙台 荒木駿太
ベガルタ仙台 荒木駿太【写真:Getty Images】



 ベガルタ仙台は8月15日、2026/27明治安田J2リーグ第2節で大分トリニータと0-0で引き分けた。ホーム開幕戦で今季初先発・初出場を果たした荒木駿太は、攻撃だけでなく、課題とされてきたプレス強度でも存在感を発揮した。チームが優勝した明治安田J2・J3百年構想リーグにおいて不完全燃焼を味わった荒木は、なぜ背番号を「7」から「47」に戻したのか。そこには、元チームメート・宇野禅斗から受けた刺激と、今季に懸ける覚悟があった。(取材・文:郷内和軌)[2/2ページ]

「次こそはしっかり結果を出して、笑顔で帰ってもらいたい」

ベガルタ仙台 荒木駿太
ベガルタ仙台 荒木駿太【写真:Getty Images】


 それが影響したのかもしれない。ホーム開幕戦、荒木が繰り広げたプレーには、どこか後輩の姿が重なって見えた。ポジションの違いこそあれど、常に全力で相手を追い掛け回し、懸命にボールへ食らいつく。そして、球際では一歩も引かず、激しいデュエルもいとわない。

 今シーズンの荒木駿太は一味違う――。

 指揮官だけではない。ユアテックスタジアム仙台に集結した1万8000人を超えるサポーターもまた、きっと同じ思いを抱きながら、その姿を見つめていたことだろう。

 試合後、荒木は自身のプレーをこのように総括した。

「どんな状況でも助けてくれたチームメート、そして応援してくれたファン・サポーターにも結果で恩返ししたい、そういう気持ちでずっと(開幕前を)過ごしてきたので、それがいい形になってきています。百年構想リーグのときよりは、かなりいいプレーができているという実感があります」

 たしかな手応えはあった。だが、チームは相手の倍以上となるシュートを放ちながらも、スコアレスドローという結果に終わった。J2優勝、J1昇格を目標に掲げながら、開幕2試合を終えて1分け1敗、ノーゴール。いまだに歯がゆい現状に立たされている。

 それでも、荒木は現実に目を背けない。手応えを確かな自信へと変え、結果へとつなげる。胸にたぎる情熱こそが、今シーズンに懸ける覚悟そのものだ。

「結果が出ていないので、サポーターは納得していないはず。次こそはしっかり結果を出して、笑顔で帰ってもらいたいです」

 もがき、葛藤し、それでも前を向き続けた半年間。その時間を力に変え、パワーアップした背番号「47」は今、再び輝きを放とうとしている。荒木駿太が黄金の唸りを上げるとき、ベガルタ仙台に新たな歴史が刻まれる。そしていつの日か、このナンバーはクラブの伝説になる。

(取材・文:郷内和軌)

【著者プロフィール:郷内和軌】
1992年10月14日生まれ、岩手県一関市出身。岩手県立一関第一高等学校卒業後、仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科に進学。2015年4月から4年間、岩手県盛岡市の制作会社に勤務し、19年4月からフリーランスに。大学時代を含め、地域スポーツ誌「Standard(岩手/宮城)」の取材・執筆・編集を約10年間担当(現在も継続)。小学1年時から趣味はJリーグ観戦。サポーター目線を忘れない「サポライター」を目指す。
Xアカウント:@kazukigonai

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