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「勝つべくして勝てている」。遠藤渓太が語る、柏レイソルの”必然の白星”。決意の移籍で掴みつつある新境地【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
遠藤渓太 柏レイソル
2026/27シーズンから柏レイソルでプレーする遠藤渓太【写真:Getty Images】



 2026年前半の明治安田J1百年構想リーグで下位に沈んだ柏レイソル。今夏加入した遠藤渓太は左ウイングバックに挑みながら、リカルド・ロドリゲス監督が説く緻密な戦術に手応えを得ている。2026/27シーズンの明治安田J1リーグ第3節、V・ファーレン長崎戦では決定機を逃す悔しさも味わったが、チームは4-2で開幕3連勝。「勝つべくして勝てている」と語る遠藤の現在地に迫る。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]

リカルド・ロドリゲスは「今までの監督の中で一番こだわりが強い」

柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督
柏レイソルを率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】


「僕が小屋松くんになる必要はないですし、僕は僕なりにやれればいい。もちろん彼は素晴らしい結果を残した選手なので、その印象がサポーターの人たちにも残っていると思いますけど、自分は今のサッカーを楽しみつつ、結果を残すことだけ考えてやっています。

 柏に移籍して、リカルドのサッカーを練習からやらせてもらっていますけど、すごく戦術的だし、その部分においては今までの監督の中で一番こだわりが強いかもしれない。なおかつ、勝つための計算がちゃんとされているというか、必然的に勝利を自分たちが手に入れている。今は勝つべくして勝てているのかなと思います」

 小屋松という先人の存在をいったん横に置いて、自分のオリジナリティを発揮しつつ、リカルド監督という戦術的指揮官の下で新たな領域を開拓しつつある遠藤。前述の通り、彼は「自分のプレーの幅を広げたい」と話しているが、新たな環境でそれができつつあるのはポジティブなことだ。

 ここまでの彼は「持てる力を出し切れていない」という印象もあったが、稀代の戦術家との出会いによってさらなるブレイクが期待できそうだ。遠藤は今後に向けて気合を入れる。

「ここから天皇杯もACL(エリート)もあって過密日程になる中、チーム全員の力が必要になってくると思いますし、その中でWBの仕掛けはすごく大事になる。今日は(自分と交代した弓場)堅真がゴールしましたけど、競争がある中で自分ももっともっと成長しなきゃいけない。本当に負けてられないと思いますね」

 確かに3年前にJFLでプレーしていた弓場のような若手がグングン成長してくることは、遠藤にとっての大きな刺激になるはず。今季はまだ出場のない汰木や山之内も控えていて、左WBの地位が安泰というわけではない。

 彼自身もさまざまな環境で試合に出られない時期を経験してきた分、進化し続けなければ出番減少の可能性があることを熟知している。

 そんな壁にぶつかることなく、自分らしさを極めて、柏の絶対的な左WBに上り詰めるべく、ここからゴール・アシストという目に見える結果をコンスタントに残していくことが肝心だ。遠藤の大胆な挑戦が大成功につながることを願いつつ、今後のパフォーマンスを見守っていきたい。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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