
バルセロナ、加入時に揉めた歴代選手5選【写真:Getty Images】
世界屈指の名門だけに、FCバルセロナの補強はいつの時代も大きな注目を集める。しかし、その巨大なブランド力と資金が絡むからこそ、移籍交渉が一筋縄ではいかなかったケースも少なくない。所属クラブとの対立、ライバルクラブからの“横取り”、財政難による選手登録問題、さらには裁判沙汰まで。今回は2000年以降、加入前後に大きな騒動を巻き起こした5選手を振り返る。※成績はデータサイト『Transfermarkt』を参照[2/5ページ]
FW:ウスマン・デンベレ

バルセロナ ウスマン・デンベレ【写真:Getty Images】
生年月日:1997年5月15日
移籍金:1億500万ユーロ+ボーナス(約136億円+ボーナス)
在籍期間:2017年~2023年
クラブ通算成績:185試合40得点42アシスト
【練習を無断欠席…】
ネイマールをパリ・サンジェルマン(PSG)へ失った直後、後釜として白羽の矢が立ったのが20歳のデンベレだった。
バルセロナからのオファーをドルトムントが拒否する中、デンベレは2017年8月10日のチーム練習を無断欠席。しかも単に姿を見せなかっただけではなく、クラブが連絡を試みても本人を捕まえられず、一時は所在さえ分からない“音信不通”状態となった。
当時の監督も「なぜ来なかったのか分からない」と困惑。前日には本人と話していたというだけに、突然の行動は大きな騒動となった。ドルトムントはデンベレに罰金を科し、さらにチーム練習への参加停止処分を下した。
最終的には固定1億500万ユーロ、さらに固定額の最大約40%に相当する出来高を加える条件で合意。
ネイマール売却で巨額資金を得た直後のバルサから、ドルトムントが最大限の条件を引き出した形だった。
【バルサを離れてバロンドーラーに】
加入後もキャリアは平坦ではなかった。初年度から重傷を負い、その後も度重なる故障で離脱。
一方で、左右両足を自在に使うドリブルと突破力は別格で、シャビ・エルナンデス監督の下では右ウイングの主力の1人として復活し、2022/23シーズンのラ・リーガ制覇にも貢献した。
2023年にPSGへ移籍すると、その才能はさらに開花した。2024/25シーズンには公式戦37得点15アシストを記録し、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇などに貢献。
2025年には自身初のバロンドールを受賞し、バルセロナ加入時には“音信不通”で古巣と衝突した問題児が、紆余曲折を経て世界最高の選手にまで登り詰めた。