
ジェフ千葉でプレーする田中和樹【写真:Getty Images】
敵地・等々力に乗り込んだジェフユナイテッド千葉は、明治安田J1リーグ第4節川崎フロンターレ戦で前半だけの6ゴールを含む打ち合いの末に2-4で敗れ、開幕4連敗。田中和樹の2ゴールも実らず、「全員で修正しなきゃいけない部分がある」と振り返る。記念すべきJ1初得点の裏で、チームとしての課題は依然として重い。(取材・文:石田達也)[1/2ページ]
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【明治安田J1リーグ第4節】
川崎フロンターレ 4-2 ジェフユナイテッド千葉
(Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
「正直、勝たなきゃ意味がないなって」

川崎フロンターレ対ジェフ千葉の模様【写真:Getty Images】
8月29日、敵地に乗り込んだジェフユナイテッド千葉は、明治安田J1リーグ第4節川崎フロンターレ戦に臨み2-4で敗れた。
リーグ戦4連敗――。苦しい日々が続いている。
それでも暗闇からひとつの光明を見出すとすれば、4試合目にして待望のチーム初得点が田中和樹の右足から2つ生まれたこと。彼にとってJ1リーグでの初得点。それは奇しくも区切りとなるJ通算100試合目でもあった。
「正直、勝たなきゃ意味がないなっていう感情の方が大きくて…、今は本当に勝たせるゴールじゃないとダメだと思っています」
午後7時3分、キックオフの笛が鳴り試合はスタート。立ち上がり攻勢に出たのは千葉だった。攻撃での狙いは、敵陣でどれだけボールを奪えるか、そしてボールを保持した時に敵陣深くまで前進できるかという点にあった。
ここまで得点数はゼロだがチャンスがない訳ではなかった。仕留め切ることができれば流れも変わっていたはずだ。
開幕から3戦連続で勝利に見放されていたチームにとって、3日前の天皇杯2回戦アスルクラロ沼津戦の勝利が勢いやエナジーを与えていた。
2分には、左サイドから侵入した津久井匠海が枠内シュートを放っていくと、その1分後には石川大地がペナルティーエリア手前から足を振っていく。立て続けにCKを獲得しゴールを狙うなど気迫をぶつけ相手を押し込んだ。
脳裏に浮かぶ“前節”の決定機

FC東京戦のあとのジェフ千葉の選手たち【写真:Getty Images】
しかし10分、最終ラインからのビルドアップでキーパーのパスが相手に渡ると、そのまま失点。反撃を試みる千葉は26分、日高大のクロスに飛び込んだエリソンのシュートはGKに弾かれるも、こぼれ球に反応した田中和樹が、対面した佐々木旭を置き去りにし右足でゴールへと流し込んだ。
「相手より早く反応できたのが押し込めた要因だと思います、本当にそれだけです」
37分にはカウンターから失点すると、意地を見せる千葉は38分に、石川のクロスをペナルティーエリア中央から飛び込んだ田中が右足で合わせ同点に持ち込むと、耳をつんざくような千葉サポーターの大歓声が、雨粒滴るスタジアムにこだました。
田中は「1試合を通して左サイドを深く侵入してくれる回数があったので、クロスに入っていくイメージはありました。後は良いボールが来ただけです」と話し、続けて「前節は決定的なシーンを外してしまった申し訳なさもあったので」と口にする。
彼が言う、「前節」とは第3節FC東京戦(0-2で敗北)のこと。該当する場面は同試合の61分だ。
スコアレスのまま千葉にカウンターのチャンスが訪れる。エリソンからのパスを受けた田中はGKと1対1のシーンを迎えたがシュートを外してしまう。コースを切られ簡単なシュートでなかったことも確かである。ピッチに倒れ天を仰いだ。
もしこれが決まっていたならば、という後悔があったからこそ、「絶対に決めてやるという感情でした」と、その責任を背負っていた。
「あれをやられていたら、このJ1だったら何失点もする」

ゴール後のジェフ千葉の選手たち【写真:Getty Images】
この日の千葉は左サイドで作り、右サイドで仕留めるパターンが多く見られた。狙い通りに前進ができ、流れは完全に挑戦者の側に傾いた。右から合わせた田中は、自チームの攻撃をこう振り返る。
「両サイドから行く準備はしていましたが、左サイドが流動的に動き、敵陣内に深く侵入してくれました。もちろん両サイドで崩せたらベストですし、あとはクロスに入っていく準備はしていました」
しかし、千葉が前がかりになったところで失点を重ねる。42分、45+3分とカウンターとロングボール対応でのリスク管理を徹底できず、失った瞬間に想定したポジショニングを取れていたら違った展開になったかもしれない。
「この試合は前線からプレスをかけていくっていうのがあった中で、だからといってロングボール一発でカウンターを受けるのは、あってはいけないことだと思うし、あれをやられていたら、このJ1だったら何失点もするとは思う。
映像を見返さないと分かりませんが、やっぱりできることは少なからずあったと思うので全員で修正しなきゃいけない部分があると思います」
後半2点のビハインドを追いかける千葉は、球際でのバトルやセカンドボールの回収で上回り、押し込む場面を作ったが、スコアはそのまま動かずタイムアップを迎えた。
小林慶行監督は、次のように振り返る。