
移籍が実現しなかった欧州日本人選手たち【写真:Getty Images】
欧州サッカーにおいて、日本人選手の地位は向上し続けている。欧州5大リーグだけで見ても30人以上の選手が在籍し、今夏も多くの選手が欧州クラブへ移籍を果たしている。しかし、その中には移籍の噂があがったものの、結局実現とはならなかった選手もいる。今回は、移籍が期待されたが、現在も残留し同じクラブで戦い続ける欧州日本人選手をピックアップして紹介する。[3/5ページ]
DF:伊藤洋輝(いとう・ひろき)

バイエルン・ミュンヘン所属の伊藤洋輝【写真:Getty Images】
生年月日:1999年5月12日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
25/26リーグ戦成績:16試合1ゴール2アシスト
【名門で定位置掴めず】
伊藤洋輝は今季もドイツ最強クラブの一員として活躍する道を選んだ。
シュトゥットガルト在籍3年目となった23/24シーズン、伊藤は安定感のある守備と持ち味の正確な左足のキックで違いを生み出し、リーグ3位と躍進したクラブの主力として年間通して活躍をつづけた。
この能力が認められ、2024年夏にバイエルン・ミュンヘンへの移籍が実現。しかし、加入直後に怪我により長期離脱を余儀なくされると、復帰後にも怪我が再発。試合になかなか出られない日々が続いた。
昨季もヨナタン・ター加入によりセンターバック(CB)の競争が激化し、伊藤はサブ要員に。クラブは国内2冠を達成したが、同選手は公式戦21試合出場に留まっている。
【SDが残留名言】
加入後3年目となる今季も、CBの布陣は変わらず。昨季アルフォンソ・デイヴィスの長期離脱によってポジションが固定できなかった左サイドバック(SB)も、ドイツ代表で主力を務めるナサニエル・ブラウンが加わり、デイヴィスとの2枚体制を築き上げている。
ドイツ紙『SPORT BILD』によると、CBと左SBの両方で3番手以降に位置している伊藤に対し、バイエルンスポーツ担当取締役のマックス・エーベル氏は「伊藤がバイエルンでのプレーを難しいと考え移籍を考慮するのなら、我々はそれに対処する」と、伊藤退団の可能性を明確に示している。
この発言は7月末のものであり、そこからの1ヶ月、伊藤は移籍可能な状態に。ドイツ紙「tz」はアヤックスなど複数の獲得オファーが舞い込んできたと報じている。
しかし、最終的にバイエルンは伊藤を手放さなかった。バイエルンSDのクリストフ・フロイント氏は「ヒロキはここに残ることを計画している」と明言。27歳の日本代表CBは今季もバイエルンに残留している。