
移籍が実現しなかった欧州日本人選手たち【写真:Getty Images】
欧州サッカーにおいて、日本人選手の地位は向上し続けている。欧州5大リーグだけで見ても30人以上の選手が在籍し、今夏も多くの選手が欧州クラブへ移籍を果たしている。しかし、その中には移籍の噂があがったものの、結局実現とはならなかった選手もいる。今回は、移籍が期待されたが、現在も残留し同じクラブで戦い続ける欧州日本人選手をピックアップして紹介する。[5/5ページ]
MF:遠藤航(えんどう・わたる)

リヴァプール所属の遠藤航【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リヴァプール
25/26リーグ戦成績:8試合0ゴール1アシスト
【名将に認められたデュエル王】
遠藤航はマージ―サイドでの来夏までの契約を全うするようだ。
シュトゥットガルトのキャプテンとしてチームを1部残留に導く活躍を見せていた遠藤は、2023年にファビーニョの後釜としてリヴァプールへ電撃加入。
アンカーの位置でユルゲン・クロップの信頼を勝ち取り、23/24シーズンにはリーグ戦29試合に出場。持ち前の積極的なデュエルで名門チームの守備をまとめ上げ、同シーズンのカラバオカップ制覇に大きく貢献している。
しかし、クロップの長期政権が幕を閉じ、新たにアルネ・スロットが指揮官に就任すると、中盤の序列が大きく変化する。
ダブルボランチを採用したことで遠藤には足元の技術も要求されるように。前政権では持ち味を発揮できていなかったライアン・フラーフェンベルフの抜擢もあり、遠藤は控えに甘んじることとなった。
24/25シーズンは同20試合に出場こそしたが、出場時間は300分弱、スタメン出場は1試合のみと、リーグ優勝を果たしたレッズにおいて出場機会を得られない日々が続いた。
【出場機会は今年も…】
昨季もこの状況は変わらず、第26節・サンダーランド戦では相手選手との接触で足首の靱帯を負傷しシーズンアウトに。さらに、負傷を抱えたまま臨んだFIFAワールドカップ2026(W杯北中米大会)も、復帰のめどが立たず、途中離脱を余儀なくされた末に代表引退を表明。遠藤にとって苦しいシーズンだったといえるだろう。
そんな日本のデュエル王は、リヴァプールとの契約満了が来年6月に迫っている。現在、同クラブのボランチはアレクシス・マクアリスター、ドミニク・ソボスライ、フラーフェンベルフの3枚が鉄板で、今季からアカデミー出身のトレイ・ニョニが加わり、現状遠藤は中盤の5、6番手といったところだ。
同じく中盤のカーティス・ジョーンズも今夏退団しているように、遠藤も放出候補であったはずだ。現地メディアはフラムやウェストハム・ユナイテッドが同選手の獲得に興味を持っていると報じていたが、結局遠藤は残り1年をアンフィールドで戦う決断を下した。
【著者プロフィール:編集部】
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