
アトレティコ・マドリードで嫌われた選手【写真:Getty Images】
今夏、アトレティコ・マドリードを揺るがしたのが、エースのフリアン・アルバレスをめぐる移籍騒動だ。バルセロナへの移籍を望んだことで、残留が決まった後もサポーターから激しいブーイングを浴びている。しかし、アトレティコでは過去にも、移籍や発言をきっかけにファンとの関係が悪化した選手がいた。今回は、かつて愛されながらも、その後の行動によってサポーターから厳しい視線を向けられるようになった5人を紹介する。[2/5ページ]
FW:ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表)

元アトレティコ・マドリードのジョアン・フェリックス【写真:Getty Images】
生年月日:1999年11月10日
所属クラブ:アル・ナスル(サウジアラビア)
アトレティコ・マドリード通算成績:131試合34得点18アシスト
【クラブ史上最高額の移籍金で加入するも…】
ジョアン・フェリックスがアトレティコ・マドリードのファンから厳しい視線を向けられるようになった背景には、巨額の移籍金に加え、ディエゴ・シメオネ監督との関係悪化、そしてクラブへの“決別宣言”があった。
2019年夏、当時19歳だったフェリックスはベンフィカから1億2600万ユーロ(約153億円)で加入。クラブ史上最高額の補強として大きな期待を背負った。しかし、シメオネ監督の求める守備やハードワークへの適応に苦しみ、才能を見せながらも継続的な活躍には至らなかった。
すると次第にシメオネとの関係にも亀裂が生じる。出場機会が減少した2022/23シーズン前半には、両者の関係が冷え込んでいることがたびたび報じられ、フェリックスは退団を希望。2023年1月にはチェルシーへ半年間レンタル移籍した。
【ライバルクラブへの移籍を希望して炎上】
しかし、チェルシーから戻った2023年夏、さらに大きな問題が起きる。フェリックスが「バルセロナでプレーすることが夢」という趣旨の発言を公にしたのだ。
アトレティコとの契約を残す中で、同じリーグのライバルへの移籍希望を明言。サポーターからの反発は一気に強まり、プレシーズンではブーイングを浴びるようになった。
そして9月、フェリックスは念願だったバルセロナへレンタル移籍。新天地では復活を印象づけ、12月に行われたアトレティコ戦では決勝ゴールを奪った。さらに、古巣相手の得点で喜びを爆発させたことで、サポーターとの溝は大きく深まった。
しかし、2023/24シーズン終了後、バルセロナへの完全移籍は実現せず、再びアトレティコへ復帰することに。それでも関係が修復することはなく、2024年8月にチェルシーへ完全移籍した。
クラブの未来を担うはずだった逸材は、わずか数年で“期待のスター”から“裏切り者”へと変わってしまった。