
アトレティコ・マドリードで嫌われた選手【写真:Getty Images】
今夏、アトレティコ・マドリードを揺るがしたのが、エースのフリアン・アルバレスをめぐる移籍騒動だ。バルセロナへの移籍を望んだことで、残留が決まった後もサポーターから激しいブーイングを浴びている。しかし、アトレティコでは過去にも、移籍や発言をきっかけにファンとの関係が悪化した選手がいた。今回は、かつて愛されながらも、その後の行動によってサポーターから厳しい視線を向けられるようになった5人を紹介する。[4/5ページ]
GK:ティボー・クルトワ(ベルギー代表)

元アトレティコ・マドリードのティボー・クルトワ【写真:Getty Images】
生年月日:1992年5月11日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
アトレティコ・マドリード通算成績:154試合125失点
【アトレティコで数々のタイトル獲得に貢献】
現在はレアル・マドリードの守護神として知られるティボー・クルトワは、かつてはアトレティコ・マドリードのファンから絶大な支持を受けた選手だった。
2011年夏、チェルシーからレンタルで加入すると、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したダビド・デ・ヘアの後釜として正GKの座を掴んだ。
以降3シーズンにわたってゴールマウスを守り、2011/12シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)、2012/13シーズンのコパ・デル・レイ、2013/14シーズンのラ・リーガ制覇に貢献。さらに同シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出も果たし、世界屈指のGKへと成長した。
2014年夏にチェルシーへ復帰した際も、ファンとの関係が悪化することはなかった。3年間でチームのタイトル獲得に貢献したクルトワは、アトレティコの功労者として記憶されていた。
【記念プレートが荒らされる事態に】
しかし、その関係を一変させたのが2018年夏の移籍だった。
チェルシーで4シーズンを過ごしたクルトワは、レアル・マドリードへの移籍を決断。アトレティコにとって最大のライバルである宿敵へと加入した。
かつてアトレティコのユニフォームを着ていた選手が、今度はレアルの一員としてプレーすることに、サポーターの反発は強まった。
レアル加入後には、メトロポリターノに設置されていたクルトワの記念プレートが荒らされる騒動も発生。ゴミや空き缶が置かれるなど、ファンから“裏切り者”として扱われるようになった。
アトレティコで愛され、タイトル獲得にも貢献した守護神。しかし、その後に選んだ移籍先が宿敵レアルだったことで、ファンからの評価は一変した。
実力だけを見れば、アトレティコの歴史に名を残す名GKだったことは間違いない。それでも、宿敵のユニフォームを着て古巣の前に立つ姿は、サポーターにとって決して忘れられないものとなった。