9月・10月シリーズに臨むサッカー日本代表のメンバーが17日に発表される。その中で、GKは一つの注目ポイントになるかもしれない。鈴木彩艶は新天地で引き続き活躍しているものの、大迫敬介はここまでリーグ戦1試合の出場。早川友基は明らかにパフォーマンスレベルを落としている。その大迫と早川が外れた場合、代わりに招集されるのは誰なのか。今回は、鈴木のサブとして選出が期待されるGK5人をピックアップした。[2/5ページ]
大内一生(おおうち・いっせい)
生年月日:2000年9月8日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
2026/27リーグ戦成績:6試合5失点
日本代表通算成績:出場なし
【サプライズ候補!?】
9月・10月シリーズに臨む日本代表メンバーにサプライズ選出があるとすれば、その枠は大内一生に使われるかもしれない。
イタリア人の父と日本人の母の間に生まれた大内は、2024シーズンから所属した松本山雅FCで大活躍。これが高く評価され、2025年冬にサンフレッチェ広島へ移籍し、J3からJ1への飛び級参加を決めた。
広島には日本代表GK大迫敬介がおり、大内にとっては2番手の座を受け入れた覚悟の移籍だったに違いない。実際、明治安田J1百年構想リーグでは4試合の出場に留まっている。
しかし、大内はひたむきに準備を続けていた。それが花開いたのが2026/27シーズンである。
【大迫敬介をも上回る武器とは?】
7月末に大迫が海外移籍への手続きのため、チームを離脱することが発表され、大内は広島のゴールマウスを託されることになった。その後、大迫の移籍が土壇場で白紙となり、強力なライバルがチームに戻ってきたが、バルトシュ・ガウル監督からの信頼は失われず、リーグ開幕6試合連続で先発入りを掴み取った。
反射神経の速さやセービングのインパクトは大迫に劣るものの、プレースキックの質は日本代表GKをも凌ぐものがある。第5節の名古屋グランパス戦では、1本のロングパスから川辺駿の決定機を演出。局面を一気にひっくり返す一振りは、広島の大きな武器となっていた。
データにも大内の凄さは表れている。ここまでのロングパス成功率は50.6%で、GKとしてはリーグ3位(『Jリーグ』公式サイトを参照)。西川周作(浦和レッズ)や権田修一(ヴィッセル神戸)といった実力者を抑えての高順位だ。
ガウル監督は6-1で勝利した第7節のセレッソ大阪戦で大迫を先発に復帰させ、試合後には今後も大迫を1番手として起用していく趣旨の発言をしていた。再び大内は控えに回ってしまう可能性が高いだろう。
それでも、リーグ6試合で披露したパフォーマンスにより、大内への周囲の評価が高まったことも事実だろう。広島からまた一人、日本代表GKが誕生しても不思議ではない。

