「本田圭佑は初めて会った時に…」
――0-0のまま25分を過ぎました。
「最初のチャンスで決められないとこうなる。後半から横山とか嶋本とか出すかも」
――ゴールラッシュを期待していましたが、意外と難しいかもしれません。
「守られている状況だと均衡を破るまでがハードル高いんです。1点入れば複数得点取るでしょう。いずれ相手も落ちてくるから綻びも生まれると思います」
――39分、石井の得点で日本が先制です。
「左サイドの深いところから浮き球が出て、道脇が競って、石井が縦に出して、大関が折り返して石井ですね。相手の隙が生まれた時間に仕留めてだいぶ楽になった」
――大関は良いところに顔を出してますね。
「大関はポジション取りはいいけど、決め切れない。あと、大関のこと、『天才司令塔』と表示が出ているけど、かなり大げさかな…」
――そうですか。天才という感じではないですか?
「才能はあるけど、小野伸二とか中村俊輔とか見てきたので。大関を教えている中村憲剛くらいゴールに直結する仕事をしてほしい」
――若手で見て一番衝撃だったのは誰ですか?
「やっぱり俊輔でしょうね。あのクロスの精度にはびっくりした。本田(圭佑)も初めて会った時に『俺のことを書いてください』と言ってきて、本当にガツガツ度が半端なかったですよ」
――そうなんですね。本田が初めてでしたか? そういう選手は。
「初対面の記者にそんなこという人いないですよ」
――今の時代にもそういう選手がほしいですけどね。
「自分から発信していく人間を育てる教育をしてないし、SNSがあるから叩かれるのが怖くて前に出ていく人間が少ないですね今は。せめてサッカー選手はそうであってほしいですね。自分からどんどん行く感じで」
――塩貝もW杯の強気な発言で炎上しました。
「でも本人は言ったことを撤回するつもりはないと堂々としていた。私はああいう子が代表の中心になってほしいと思いましたね」
――天才といえば、いま中継に出ている柿谷曜一朗もそうでしたね。
「2007年のU-17W杯のフランス戦、ハーフウェーライン手前からの芸術的シュートは忘れられないですね。当時から性格が明るくて、ニコニコしてて、好印象だったけど、規律を守れず、回り道してセレッソ(大阪)に戻ったけど、代表のプレッシャーに押しつぶされました。自分でもメンタルが弱いと言ってました」
――若い頃は俺にボールをよこさないなんて。みたいなマインドだったみたいですね。
「何でもやりたい放題だったのかもしれないですね。確かに1人だけ飛びぬけていたから。宇佐美(貴史)と曜一朗は天才と言ってもいい。俊輔は物すごく努力したタイプですね。小野は1999年のケガ以降はひらめきが湧かなくなったと言ってました」

