サッカーU-21日本代表は16日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第1節でホンコン・チャイナと対戦し2-0で勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の元川悦子氏に随時話を聞いた。(語り手:元川悦子)[1/5ページ]
大関友翔は「ここで奮起しないと…」
――本日はよろしくお願いいたします! スタメンが発表されました。メンバーをご覧になっていかがでしょうか。
「前節のアビスパ福岡戦でゴールした嶋本(悠大)とか、比較的クラブでコンスタントに出ている横山(夢樹)とか梅木(怜)を外して、Jリーグの試合出場時間が短い選手がメインだなと思います。道脇(豊)は前節スタメン出場しているけど、大関(友翔)とか森(壮一朗)は途中出場で、大岩(剛監督)さんは公式戦から遠ざかり気味のメンバーを多く出そうとしているのかなと」
――注目選手は誰でしょうか。
「注目選手は大関ですね。川崎フロンターレで出られない分、U-21で奮起してほしいので。道脇も得点源として重要だと思います」
――大関はA代表に呼ばれたこともありますし、この世代を引っ張っていく一人ですよね。何度か取材された経験もあると思いますが、どんな人物か改めて教えていただけますか。
「サッカーに真摯に向き合っている真面目なタイプだと思います。この世代では2005年の早生まれで、ロス(五輪)世代の一番上なので、リーダーとしての自覚もあると思います。ただ、川崎では脇坂(泰斗)がいて、壁に阻まれていて、ボランチとしても山本(悠樹)や橘田(健人)の牙城を崩せてないです」
――だからこそ、ここでアピールしたいですね。
「そうですね。同世代がどんどん海外に行って、差をつけられているのを本人も気にしているので、ここで奮起しないとロス五輪も2030年のW杯も遠のく可能性があると思います」
――今回のアジア競技大会は、日本開催ということはもちろん、次期A代表監督の大岩監督の采配も気になるポイントですね。
「そうですね。大岩さんが来年3月からA代表の指揮を執ることが決まっているので、監督としての能力や手腕を問われるところがあると思います。韓国とかはU-23でオーバーエージも使っていて本気で勝ちにきているので、それでも優勝できれば株は上がるでしょう。すでにAFC U-23アジアカップで2連覇していて、森保(一監督)さんより国際大会で勝てる監督だと言われているけど、この大会は注目度が違うので」
――逆に優勝できないとなると、一気にネガティブな声が増えそうです…。
「本当にそう。だからこそ、重圧のかかる中での采配になるので、真価が問われそうです。今日はグループで一番弱い相手だと思うし、快勝が期待されます」
――ゴールラッシュに期待しましょう。しかし、日本は意外にも1回しか優勝したことがないんですよね…。
「ですね。2010年の広州大会かな。永井謙佑とか山口蛍とかの時。山口はそこで地位を勝ち得たはずです。それまではロンドン(五輪)世代の主軸じゃなかった。永井とか山村(和也)が大学生で、けっこう使えるとなり、そこから大学生を呼ぶのが増えた印象もありますよ。反町(康治)さんの北京五輪の時も本田拓也とか呼んでましたけど、どんどん増えていったと思います」

