かつてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の大舞台で活躍した選手や、今なお代表チームに名を連ねる実力者が、実は現在“2部リーグ”でプレーしている。実力不足でトップカテゴリーを去った選手ばかりではない。1部からのオファーを断って残留した者、古巣を救うために自ら戻った者、そして意外な新天地を選んだ者もいる。なぜ彼らは今、2部で戦っているのか。その理由とともに、世界各地でプレーするスター選手5人を紹介する。[4/5ページ]
FW:ラウール・ヒメネス(メキシコ代表)
生年月日:1991年5月5日
所属クラブ:ウルヴァーハンプトン(イングランド2部)
2026/27リーグ戦成績:6試合3ゴール1アシスト
【あえて2部リーグへ】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)にメキシコ代表として臨んだラウール・ヒメネスは、自ら2部リーグで戦うことを決断した。
今年で35歳となったベテランは、昨季まで所属したフラムとの契約が満了となり、今夏フリーに。他クラブからもオファーがあった中で、ウルヴァーハンプトンへの復帰を決めた。
その理由について、クラブとのインタビューで「古巣を1部に戻したい」「子供が生まれ育った場所だから」と語っている。
その中で最も印象的だったのは、「僕たちの物語は最良の形では終わらなかった。ウルブスと僕の双方にとって、それを正す時だと思った」というコメントだった。
【最高の形ではなかったウルブス退団】
2020/21シーズン、ウルブスのエースとして活躍していたR・ヒメネスだったが、2020年11月のアーセナル戦でダヴィド・ルイスと衝突し、頭蓋骨骨折の大怪我を負う。復帰には約1年を要し、ピッチに戻った後もなかなかパフォーマンスレベルが最高の状態には戻らなかった。
ウルブス最終年となった2022/23シーズンは腰のケガに加え、2022年11月に就任したフレン・ロペテギ監督からの信頼を勝ち取れず、出場機会が大幅に減少。ホーム最終戦となったエヴァートン戦でもピッチに立てず、サポーターに最高の形で別れを告げることが叶わなかった。
その時の後悔がウルブス復帰の思いを強くさせた。プレミアリーグ昇格に貢献し、今度こそ同クラブで納得できるキャリアの締めくくりを迎えたいと考えている。
止まったままだった時計の針が再び動き出した。今季リーグ戦ではこれまで6試合に出場し3ゴール1アシストを記録と上々のスタートを切っている。

