サッカーU-21日本代表は20日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第2節でキルギスと対戦し7-0で勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の藤江直人氏に随時話を聞いた。(語り手:藤江直人)[2/5ページ]
中島洋太朗は「そこが心配」
――さて試合は20分を過ぎました。ここまでの印象はいかがですか?
「初戦でU-23タイ代表に敗れて、後がなくなった状況もあり、U-23キルギス代表がかなりアグレッシブに来ています。その分、相手がかなり引き気味だった初戦よりもチャンスが増えると思います。横山がいい弾道のミドルシュートをすでに放っていますよね」
――初戦では空席が目立ちましたが、今日はけっこう人も入っていますね。
「シルバーウィーク中の開催、というのも大きいと思います」
――28分、横山のゴールで日本が先制です!
「中島が放った絶妙の縦パスを、飛び出してきた相手GKの目の前で、右足アウトサイドをワンタッチさせるという技ありの先制点でした」
――中島は本当に視野が広いですね。
「落ち着いてきた感じですね。奇想天外なパスを含めて、いろいろなボールを蹴れるので、まだまだワクワクさせてくれると思います」
――中島の課題はケガだけ、といった感じでしょうか…?
「昨シーズンの序盤に大怪我を負い、手術も受けているだけにそこが心配です。そうした怖さを乗り越えてサンフレッチェ広島でもポジションを確立してほしい選手ですが」
――36分、永野修都のゴールが決まって追加点です。凄いシュートでした。永野は槙野智章監督の元で成長した一人ですよね。藤江さんも取材経験があるかと思いますが、どんな印象でしょうか。
「あの位置からコースをしっかりと狙った素晴らしい一撃でした。J3のガイナーレ鳥取でプレーした昨シーズン、そしてJ2の藤枝MYFCへ期限付き移籍した百年構想リーグで得たチャンスを、愚直に、なおかつ貪欲さとともにものにして急成長しています。契約満了に伴ってFC東京へ送り返した槙野監督も『彼が日本でプレーする時間は、少なくなってきているのかなと思う』と将来へ大きな期待を寄せていました。
――39分、大関友翔にもゴールが生まれました。大関については決定的な仕事の部分に課題があるとされていますが、いかがですか?
「決定的な仕事を増やし、その精度を上げていくためにも、川崎フロンターレを含めてプレータイムを伸ばしていくこと。アジア競技大会で2戦連続で先発したなかで片鱗を見せ始めていると思います。右ポストに当たった最初のミドルシュートは、難しい体勢から素晴らしい一撃を放ちました。フリーだった大関自身の正面にはね返ってくるあたりは持っていますね」

