サッカーU-21日本代表は20日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第2節でキルギスと対戦し7-0で勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の藤江直人氏に随時話を聞いた。(語り手:藤江直人)[4/5ページ]
「石井久継本人が覚えているかどうか…」
――66分、選手交代で石橋瀬凪と石井久継が入りました。藤江さんは湘南ベルマーレを定期的に取材されていますし、良く知っている選手なのではないでしょうか。
「石井久継に関しては、ルーキーの頃もそうですし、鳴り物入りでジュニアユースに入ったころもアカデミーの指導者に取材しました」
――どのような話をされたかは覚えていますか?
「当時は育成年代で石井本人への取材はできませんでしたが、テレビ番組の『ミライモンスター』で取り上げられて有名になった石井が湘南のサッカーに憧れ、中学進学とともに単身で岡山から上京。母親が一緒に平塚市内で生活し、父親と姉が岡山からエールを送り続けるなかでしっかりと成長してきたと思っています。プロ初ゴールを決めた2024年7月の浦和レッズ戦も駒場で取材しましたが、そういた経緯を取材していただけに本当に心を打たれました」
――そのころから取材していると、もう父親のように見守りたくなるのではないですか?
「いやいや、石井本人が覚えているかどうか。それでも真っ直ぐな目をしていた少年が、年代別代表の「10番」を背負い、2試合連続ゴールを決めているのはやはり感慨深いですね」
――そんな話をしている間に6-0になりました。もうキルギスは守備の規律などはありませんね…
「こういう展開になると、心配なのは選手の怪我ですね」
――79分、7点目です。嶋本悠大は今日いいですね。いかがですか?
「熊本県の強豪・大津高校から清水エスパルスに加入した昨シーズンの中盤から試合に絡み始め、今シーズンはアジア競技大会で離脱するまで全7試合に先発してきたなかで、中盤で攻守正面に絡む仕事がしっかりとできるようになりました。よく言われるように、試合に出る重要性を体現している代表格だと思います。清水よりさらに前のポジションででプレーし、ゴールも決めている点にはちょっと驚きですけど」
――U-23アジアカップの後に嶋本に取材したのですが、その時はあまり試合に絡めず本当に悔しそうでした。
「いまやマテウス・ブエノや宇野禅斗が他チームへ移籍した清水の中盤で、必要不可欠な存在です」

